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『終末のイゼッタ』【2016年秋アニメ】
BGMを聴きながらお楽しみください
【感想】2024年8月5日
魔法シリーズ 第1弾 『魔女』
もしも、戦争で魔女が兵器になったら。話は物騒だが、キャラクターは魅力的で圧倒的に強い。
魔女は幼いころ差別を受けていた。たまたま、幼い王の娘が、幼い魔女を虐める村人たちに遭遇し魔女をかばった。そこから友情が芽生える、が魔女は祖母と去って行った。二人は、敵国に捕まり再会する。
この作品の素晴らしいところは、魔女と女王の友情、忠誠心。戦争と差別のない平和への願いが込められている。
一見、国同士の争いで小難しいそうではあるが、中学生くらいの子供に観て欲しいと思います。
魔女にも弱点が有り苦戦します。ラストは泣けます。よかったと心の底から思えます。まだの方は、ぜひお勧めです。では、また。
【作品情報】
『終末のイゼッタ』、亜細亜堂制作のテレビアニメ作品。2016年10月から12月までAT-X、TOKYO MX、サンテレビ、BS11にて放送。
【あらすじ】
1939年、中欧の軍事大国・ゲルマニア帝国は欧州の支配を目論み隣国リヴォニアへの侵攻を開始、その戦火は瞬く間に欧州全域に広がった。翌1940年、ゲルマニアは強大な軍事力を以て破竹の勢いで侵攻を続け、その矛先はアルプスの小国エイルシュタット公国にも向けられようとしていた。
公国の公女・フィーネは極秘のうちに隣国のヴェストリアに移動し、対ゲルマニアの協力を得るべくゲルマニアと敵対するブリタニア王国の要人と秘密裏に会談する。しかしその会談はゲルマニア帝国がエイルシュタットへ侵攻を開始した事により破談、さらに会談場所にゲルマニアの親衛隊が突入し、フィーネは捕獲されてしまう。輸送機でゲルマニア帝国の帝都ノイエベルリンへ連行される最中、機内に積まれていた謎のカプセルが突然開き、中にいた少女・イゼッタが目を覚ますと彼女から発した粒子が飛行機を破壊し、フィーネは脱出に成功する。
その少女イゼッタは、幼少の頃にフィーネが出会った「魔女」で、魔法の力が使える魔女一族の末裔であった。力を使いゲルマニアの戦闘機部隊を撃退したイゼッタは、フィーネを連れて撤退中のエイルシュタット軍と合流。移動の末に、要衝のケネンベルクへとたどり着く。だが、ケネンベルクはゲルマニア軍の猛攻の前に陥落しようとしていた。
自分を逃がそうとするフィーネに対し、イゼッタは彼女とエイルシュタットを守るために出撃。魔力が豊富なケネンベルクの地の利を活かして大暴れし、ゲルマニアの大部隊を敗走させるという大勝利を成し遂げ、その獅子奮迅の様子は危機的状況にあった昔のエイルシュタットに現れ、国を救ったという伝説の存在の「白き魔女」を思い起こさせた。白き魔女の再来と呼ばれるイゼッタ、そして公国を守りたいと願うフィーネ。二人は「魔女」の存在を世界に公表し、平和のためゲルマニアに立ち向かうことを決意する。
【主要人物】
イゼッタ 声 - 茜屋日海夏
15歳。魔女一族の末裔の少女。手に触れた物体に魔力を与える能力を持ち、自分の血液中にも魔力が通っている。その力を隠すため、当初は祖母と一緒に旅路を歩んでいた。だが、その真実はイゼッタの体内に魔力があるのではなく、魔女の力の源は大地の地下に走る魔力の流れ「レイライン」を利用して使うもので、レイラインが薄かったり、無ければ魔力を行使できない。このため、この情報は極秘中の極秘とされ、昔はこの秘密を話した者、知った者は一族の手で処分されていた。この制限からフィーネは魔女の力をレイピアに例えている。
幼い頃に住んでいた村で迫害を受け、殺されそうになった所をフィーネに救われた経験があり、魔女としての力を見ても恐怖や嫌悪を持たず、分け隔てなく友人となってくれた彼女を心から慕っている。
ゲルマニアに捕縛され、最高軍事機密としてカプセルに入れられて輸送されていたが、輸送機の中で目を覚ましフィーネと再会する。バスラーの戦闘機隊を魔女の力で退け、負傷したフィーネを連れて撤退中のハンスらと合流。戦に巻き込むわけにはいかないから逃げるように言うフィーネには、姫様の国は私が守ると宣言する。
ケネンベルクの戦闘では一人で敵の爆撃機隊と戦車隊を壊滅させる獅子奮迅の活躍を見せ、周りからは「白き魔女の再来」と称えられる。その後はエイルシュタットの首脳部に魔女の秘密を明かし、フィーネを護る希望になることを心に決めて、彼女に「みんなが明日を選べる国を作って欲しい」と告げる。以降は白き魔女になぞらえて作られた純白の衣装を身に纏い、ハンドルとサドルを取り付けた対戦車ライフルに跨って戦いに臨んでいる。ソグネフィヨルドでは敵の待ち伏せを受け、バスラーの部隊に苦戦しながらも敵空母を撃破し、反ゲール国家群の期待に応えた。しかし、ゼルン回廊においてゲルマニア側の魔女であるゾフィーと遭遇。彼女との戦闘の末に敗北・捕縛されてしまう。捕縛後はハンス達の救援でその場から助けられるが、負傷から満足に体も動かせない身となる。意識を取り戻した後、ランツブルック陥落のニュースと自らを気遣い意気消沈するフィーネの様子にショックを受け、彼女と公国のためにまた戦場に立とうとし、健気なその姿を見たジークから魔石を渡される。
ビアンカからは「もう戦わなくていい」と言われるが、「最後までちゃんとやりたい」と魔石を手にし、潜伏先の基地を襲撃してきたゲルマニア親衛隊を退け、気弱になっていたフィーネの頬を張って活を入れ、彼女を立ち直らせた。出撃前の夜はフィーネと二人で語り合い、翌朝皆に見送られながら最後の戦場に向かった。最終決戦では待ち受けていたゾフィーと対峙し、ミサイルの発射を防ぐために彼女を基地から引き離す。フィーネには自分は魔女としてしか生きられないと告げており、世界から魔女という存在をなくすためにレイラインに蓄えられていた全ての魔力を吸い上げて放ち、ゾフィーと共に姿を消した。
後にアトランタやヴォルガが参戦したことでゲルマニアは降伏し、戦争は終結。その大戦から3年後、森の中にある一軒家をフィーネが訪れ、そこで車椅子に乗ったイゼッタと出会う場面で物語は幕を閉じる。
フィーネ 声 - 早見沙織
もう1人の主人公。エイルシュタット公国公女。本名は「オルトフィーネ・フリーレリカ・フォン・エイルシュタット」。公国の元首であるルドルフ大公の一人娘で、大公の次期後継者(物語の途中で父大公の死により、大公位を受け継ぐ)。聡明で心優しく臣下や国民から敬愛される存在であり、彼女もまた公国と国民を愛している。脇腹には幼い頃にイゼッタを庇って負傷した際の古傷がある。
イゼッタを公国に古くから伝わる「白き魔女」の再来と信じている。ルドルフ亡き後、自身の即位式と同時に、イゼッタの存在を世界に公表することを決意する。イゼッタから「戦争を終わらせて、全ての国を平和にして下さい」と言われた時は一瞬驚くも、できるかは分からないが、この身が潰えるまでその願いを果たすことを彼女に誓った。
チェリーパイなどの甘い菓子が好きで、度々お忍び姿で町へ出かけていたが、近衛隊や市民はそれを知りつつも見守っていた。イゼッタ、ビアンカ、エルヴィラなど周囲には巨乳の女性が多いため、胸の大きさを多少なりとも気にしている。
ジークからブリタニアで行われるゲルマニアの敵対国家・亡命政府の会議開催を教えられた際、自身やイゼッタもその会議に参加することを決断する。会議では懸念の一つであったゲルマニアの新鋭空母「ドラッヘンフェルス」の撃破を提案。イゼッタの力のお披露目も兼ねて、ブリタニア軍と協力しそれを成し遂げた。
ゼルン回廊における戦闘では、イゼッタ敗北の情報を聞いて衝撃を受けるが、直後にランツブルックをゲルマニアに急襲され、主だった面々とアルプス山中にある大昔の隠し砦を利用した基地に逃げ込む。イゼッタの負傷もあり、もう打てる手がほとんどないことや、イゼッタを戦争に巻き込んでしまった後悔から苦悩し、ヴァルマーやエルヴィラからは亡命を勧められる。
ゲルマニア親衛隊による基地襲撃を受けた際はイゼッタに窮地を救われるが、捕虜となったベルクマンからゲルマニアの新型爆弾の情報を教えられて、もはやこれまでとついに降伏することを決める。しかし、それを見たイゼッタから叱咤され、「二人で始めたことは二人で終わらせよう」と彼女の励ましを受けて気持ちを入れ替え、最後まで抗おうと前を向く。イゼッタが最終決戦に向かう前の夜には、彼女に「姫様」ではなく名前で呼んで欲しいと告げた。翌日、イゼッタと別れた後はジークやビアンカと共にヴェストリアに密入国し、ゲール主催の秘密会議へと乱入。各国の代表へイゼッタの戦いが終わるまでは答えを出さないように要求する。例えゾフィーを退けてもイゼッタがいる限り魔女の存在への懸念はなくならないと話すスタンリーには、イゼッタがレイラインから全ての魔力を奪い、命を賭けてゾフィーを倒すという情報を明かし、会議の流れを変えた。
イゼッタの最期には人目を憚らず号泣していたが、終戦から3年後には、生存し密かに匿われていたイゼッタの元を訪れている。
https://note.com/witty_gnu512/m/m26190076c73c
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