『とある魔術の禁書目録』【2008年~アニメ/ラノベ】
このアニメいい歌が沢山あるので選べない
【感想】
2024年9月26日投稿
この作品、難解で長編の上にスピンオフも長編ですが、新鮮で迫力あり、魅力的なキャラクターが沢山いて楽しめました。
簡単に物語を纏めると、超能力が科学で認識され、レベル付けされている世界の中で、魔術の教団と戦う高校生たちの物語。
テンポよく、ラブコメディ的要素もあり、戦闘シーンも迫力あり、画風も美しいのでまた観たい、私には名作です。
では、また。
【作品情報】
『とある魔術の禁書目録』鎌池和馬氏による日本のライトノベルシリーズ。また、それを原作・題材とした派生作品群。イラスト担当は灰村キヨタカ氏。電撃文庫にて2004年4月から刊行。略称は「とある」「禁書目録」「禁書」「インデックス」など。スピンオフを含めて「とあるシリーズ」と呼ぶ。
SFやファンタジーの要素を取り入れ、超能力や兵器などオーバーテクノロジー尽くしの「科学サイド」と、聖書や魔術などのオカルト尽くしの「魔術サイド」という、相反する設定の2陣営が混在し対立するという世界観を描いたバトルアクション作品。
テレビアニメ
第1期「とある魔術の禁書目録 」
2008年10月から2009年3月までAT-Xほかにて放送された。原作の第6巻までをアニメ化。
第2期『とある魔術の禁書目録II』
2010年10月から2011年4月までAT-Xほかにて放送。第1期でカットされた原作第5巻のエピソードから始まり、第7巻からSS1巻までをアニメ化。
第3期『とある魔術の禁書目録III』
2018年10月から2019年4月までTOKYO MXほかにて放送された。原作第14巻から第22巻までをアニメ化。
劇場版
「とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-」
2013年2月23日に公開。「時系列的に出せるキャラクターは可能な限り出そう」という心意気で制作された「オールスター総出演のお祭りイベント的作品」。原作者原案によりオリジナルストーリーであり、物語上の時系列としてはテレビアニメ『とある魔術の禁書目録II』の第7話と第8話の間に位置する
ストーリー
物語の3年前、「オービット・ポータル社」のスペースプレーン「オリオン号」が、試験飛行中に墜落する大事故が起きた。しかし、奇蹟的に不時着に成功し、乗員乗客88名が無事生還したことから、この出来事は「88の奇蹟」として語り継がれることになった。
それから3年後の現在、学園都市では宇宙エレベーター「エンデュミオン」の完成が間近に迫っていた。上条当麻とインデックスは、路上ライブを行っていた少女・鳴護アリサと出会う。3人は意気投合し、彼女のオーディション合格を祝って遊んでいたところ、ステイル=マグヌスらイギリス清教の魔術師に襲撃される。シャットアウラ=セクウェンツィア率いる「黒鴉部隊」の介入もあってその場は切り抜けたものの、アリサが科学サイドと魔術サイドの戦争の火種として命を狙われていることから、上条は彼女を守るために自宅にかくまう。アリサは友人となった上条やインデックス、御坂美琴達に危険から守られつつ幸せなひと時を過ごす。エンデュミオン開通キャンペーンのイメージソングを担当するアリサは、自分の周りに起きる奇蹟に悩みながらも、夢を叶えるために進んでいった。
しかしやがて、アリサとエンデュミオンを利用した大規模魔術の陰謀が明らかになる。その黒幕はオービット・ポータル社社長のレディリー=タングルロード。彼女は千年もの間生きてきた不老不死の人間であり、不死の呪縛から解放されるために自らを殺す手段を追い求め続けてきた。3年前のオリオン号の事故も彼女の仕組んだことで、宇宙からの墜落によってレディリーも含めた乗員乗客全員が死亡する計画だった。また、「88の奇蹟」では、実際には機長であったシャットアウラの父が死亡していたが、それは隠蔽されていた。レディリーはアリサを使って、北半球を消滅させるほどの威力の魔術を発動し、それによって自らを葬り去ろうとする。レディリーが全ての事件の黒幕であると知ったシャットアウラは激昂するが、レディリーの部下に捕らえられる。しかし後に部下の助けで脱出し、計画阻止のためにエンデュミオンの中継ステーションに乗り込む。
アリサを救い出し、レディリーの計画を阻止すべく、上条とインデックスは衛星軌道上にあるエンデュミオンの中継ステーションへ向かう。さらに、エンデュミオンが倒壊の危機に陥ったことで、地上ではステイル、美琴、「妹達」、一方通行ら様々な人物が倒壊を防ぐために各々奔走する。ステーションでは、インデックスが魔法陣の解除のためレディリーと対峙し、上条は「奇蹟」を憎んで計画の鍵であるアリサを殺そうとするシャットアウラの前に立ち塞がり、最後の戦いが始まる。
そんな中、オリオン号の奇蹟の真相とアリサの正体が明らかになる。アリサは、幼き日のシャットアウラがオリオン号の船内で祈った「皆の無事」を叶えるために具現化し、シャットアウラから分かれて生まれた存在であった。そして、アリサとシャットアウラの歌によって再び奇蹟が起き、エンデュミオンの倒壊と大規模魔術発動は回避され、事件は終結した。2人の歌で再び奇蹟を起こした後は、元の1人の人間に戻る形でアリサは消え、二度と上条達の前に姿を現すことはなかった。またしても死ねなかったレディリーは、アレイスターによって学園都市に回収される。その後、平穏な日常に戻った上条とインデックスは、アリサについて想いを馳せながら、どこからか聴こえてくる歌声を耳にしていた。
【あらすじ】
超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割りに組み込む巨大な学園都市。その街に住む高校生・上条当麻のもとに、純白のシスターが現れた。彼女は禁書目録(インデックス)と名乗り、魔術師に追われていると語る。こうして上条当麻は、科学と魔術の交差する世界へと足を踏み入れていく。
学園都市編(1 - 10巻)
第1巻
7月20日。上条当麻は、自分の部屋のベランダに引っかかっていた少女と出会う。インデックスと名乗る彼女はこの世界には科学とは異なる魔術の世界があり、自分は魔術師に追われていると語る。上条はそれを信じられなかったが、彼の前にインデックスを狙うイギリス清教の魔術師・ステイル=マグヌスと神裂火織が現れる。
第2巻
8月8日。上条はインデックスを救うために記憶を失うが、周囲にはそれを隠していた。そんな彼のもとにステイルが現れ、三沢塾という進学塾に巫女姿の少女・「吸血殺し」こと姫神秋沙が囚われていることを告げる。三沢塾を占拠する元ローマ正教の錬金術師・アウレオルス=イザードから彼女を救い出すため、上条は魔術サイドの事件解決に駆り出されることとなる。
第3巻
8月20日。上条は御坂美琴と瓜二つの少女・御坂妹と出会う。やがて上条は学園都市の裏側で行われる凄惨な実験と、それを止めようと美琴が奔走していることを知る。そして上条は実験を止めるため、被験者である学園都市最強の超能力者・一方通行(アクセラレータ)に戦いを挑む。
第4巻
8月28日。一方通行に勝利した上条はその影響で一時的に学園都市を離れることになり、両親やインデックスと共に海へとやってきた。そんな中、人々の外見と中身が入れ替わる事態が発生するが、上条以外にその違和感に気付いている者はいない。上条は、事件解決のためやってきた土御門元春と神裂からそれが「御使堕し(エンゼルフォール)」と呼ばれる大魔術のせいだと知らされ、共に解決に奔走する。
第5巻
8月31日、一方通行は打ち止め(ラストオーダー)と名乗る少女と出会い、彼女のために奔走することになる。
8月31日、美琴は爽やかな少年・海原光貴に好意を抱かれ、頻繁にデートに誘われていた。困った挙句、偶然通りかかった上条に飛びかかり、恋人のふりをするように頼む。8月31日、上条は夏休みの宿題に追われていた。美琴との騒動も終わったと一安心していたところに、魔術師・闇咲逢魔が現れ、インデックスがさらわれてしまう。
第6巻
9月1日、新学期初日。インデックスは、上条の高校で風斬氷華と名乗る少女と出会い「ともだち」になる。上条、インデックス、風斬の3人は地下街に遊びに行くが、そこにゴーレムを使役する魔術師・シェリー=クロムウェルが現れ、3人に襲い掛かる。
第7巻
9月8日、ローマ正教が保有する伝説の魔術師が記した魔道書「法の書」と、それを解読したとされるローマ正教のシスター・オルソラ=アクィナスが日本で誘拐された。彼女を誘拐したのは、神裂がかつて所属していた天草式十字凄教であり、彼女が関わることを避けたいイギリス清教は事件解決のためステイルを日本へ派遣する。そして、魔道書の専門家であるインデックスとその管理人である上条も彼女の救出に駆り出されることとなる。
第8巻
9月14日、「風紀委員」の白井黒子は、都市内でキャリーケースが奪われた事件を調査し始める。捜査を進める黒子と同僚の初春により、事件の犯人は彼女より上位の空間移動能力者・結標淡希だと判明。夜の学園都市を舞台に「残骸(レムナント)」とそれぞれの正義を巡る戦いが始まる。
第9・10巻
9月19日、学園都市は大規模な体育祭・大覇星祭で盛り上がりを見せていた。そんな中、イギリス清教はローマ正教がこの期間を利用して「刺突杭剣(スタブソード)」と呼ばれる聖人を葬れる霊装を取引しようとしていることを嗅ぎつける。ステイルと土御門、そして再び魔術サイドに駆り出された上条は、都市に潜入したローマ正教のシスター・リドヴィア=ロレンツェッティと、運び屋オリアナ=トムソンを追う。
「神の右席」編(11 - 22巻)
第11巻
9月25日、大覇星祭最終日。上条は大覇星祭の来場者数ナンバーズで1等を当て、北イタリア5泊7日のペア旅行を手に入れる。旅行に出かけた上条とインデックスは、キオッジアでオルソラ、天草式の面々と再会する。イタリアでのバカンスを満喫しようとする上条だったが、何者かに襲撃され、やがてローマ正教が「アドリア海の女王」と呼ばれる霊装で学園都市、ひいては科学サイドそのものを崩壊させようとしていると知る。上条と天草式の面々は、水の都で女王艦隊を率いる司教ビアージオ=ブゾーニおよびアニェーゼ部隊に立ち向かう。
第12・13巻
9月30日、上条は大覇星祭の罰ゲームとして1日美琴に付き添うこととなる。同じ頃、一方通行は冥土帰しの病院から退院するが、さっそく打ち止めに振り回されていた。
キオッジアで切り札「アドリア海の女王」を上条に消滅させられたローマ正教は、上条を公式に敵と判断。「神の右席」前方のヴェントが学園都市へ侵攻し、上条は彼女と相対する。
魔術サイドの侵攻によって学園都市が麻痺していく中、アレイスターは切り札・ヒューズ=カザキリ発動のため、直属の暗部組織「猟犬部隊」の木原数多に打ち止めの誘拐を命令する。一方通行は、打ち止めを守るため「猟犬部隊」に戦いを挑む。
SS1巻
10月3日、ヴェント襲撃と「猟犬部隊」が暗躍した「0930」事件が解決し、上条はインデックスやクラスメイト達といつも通りの日常を送っていた。しかし、この騒動により、学園都市の危険性を感じた保護者達が、学園都市から子供達を回収しようとする運動が活発化していた。
そんな中、暗部組織「グループ」に身を落とした一方通行に、都市上層部からある任務が下される。
第14巻
10月7日。学園都市とローマ正教の対立があらわになり、世界中でローマ正教徒による科学サイドへの大規模デモが起こっていた。そんなこととは無関係に学園生活を送っていた上条は、統括理事会メンバー・親船最中の命を掛けた協力を頼まれる。
上条は土御門にフランスのアビニョンへと連れて行かれ、今回の騒動の原因が「C文書」と呼ばれるローマ正教の霊装だと教えられる。アビニョンで上条は偶然にも「C文書」を探っていた五和と出会い、デモの喧騒の中を教皇庁宮殿へと向かう。しかし、そこには「光の処刑」と呼ばれる魔術を用いる「神の右席」左方のテッラが待ち構えていた。
第15巻
10月9日、学園都市は独立記念日で祝日だった。アビニョン侵攻作戦で警備が手薄になった隙を付き、都市の暗部組織「ブロック」「スクール」が反乱を起こす。それに対し一方通行や土御門が所属する暗部組織「グループ」始め、「アイテム」「メンバー」といった組織が鎮圧に乗り出す。各々組織・個人の目的を達成するため、組織間の入り乱れた抗争が開始される。
第16巻
ローマ正教から追われる身となった上条だったが、いつもと変わらない学園生活を送っていた。そこに天草式の五和が現れ、「神の右席」後方のアックアが上条への襲撃をイギリス清教に予告してきたため、上条の護衛任務を受けて学園都市にやって来たと知らせる。万全の警護を敷く天草式たちだったが、アックアはそれを軽々と破り、上条は五和の目の前で殺されかけてしまう。リベンジを誓う五和や天草式の面々だったが、聖人のアックアが誇る絶対的な力を前に再び窮地に追い込まれる。その時、彼らを救うべく現れたのは、かつて天草式十字凄教の女教皇であった聖人・神裂火織。聖人vs聖人の戦いの火蓋が切られる。
SS2巻
1月にはスキルアウトの少年三人組が警備員とのカーチェイスを繰り広げ、3月にはナンバーセブン削板軍覇が大暴れし、5月には魔術師の青年オッレルスがとある計画のための調査を行い、自称くノ一の少女郭は忍者の末裔の少年半蔵を追い続けていた。
様々な物語は季節を問わず巡り続け、やがて世界中に散らばる「原石」を巡る争いが発生し、複数の思惑が交錯する。
第17・18巻
10月17日。「禁書目録召集令状」が布告され、インデックスとその管理人である上条はイギリスへ向かうことになる。そのイギリスでは、ユーロトンネルが爆破されるというフランスとの懸念事項が持ち上がっていた。それに魔術サイドが関わっている可能性もあり、インデックスが召集されることとなったのだが、上条たちはハイジャックに巻き込まれてしまう。
やがて一連の出来事は第二王女キャーリサと騎士派が仕組んだものだとわかり、キャーリサによるクーデターが発生する。突然の出来事にイギリスがパニックとなる中、上条はインデックスを救うために動き出す。そんな時、キャーリサ達の目の前に死んだはずのアックアが現れる。
第19巻
10月17日、暗部組織「グループ」は、暗部組織間抗争で知った都市の機密「ドラゴン」の情報を追っていた。そんな中、都市の暗部組織の1つ「迎電部隊」がテロを起こし、グループはその鎮圧指令を受ける。
時を同じくして元「アイテム」の下っ端であった浜面仕上は、同じく「アイテム」で生き残った絹旗最愛や滝壺理后と穏当な生活を送っていた。しかし滝壺の退院祝いをするはずが、滝壺はテロに巻き込まれてしまう。さらには絹旗への復讐を誓うステファニーの襲撃を受け、滝壺と共に逃げる浜面の前に現れたのはかつて殺したはずの超能力者・麦野沈利だった。
第20 - 22巻
10月19日、ロシアが学園都市に向けて宣戦布告を行ったことで第三次世界大戦が勃発する。科学・魔術両サイドを巻き込んだ大規模な騒乱には「神の右席」最後の一人、右方のフィアンマが暗躍していた。
上条はインデックスを救うため、その原因であるフィアンマを追ってロシアへ入っていた。そこには上条をイギリス勢に引き込みたいレッサーもいた。同じ頃、一方通行も打ち止めを救うためにエイワスから聞いた「禁書目録」という言葉を手掛かりに、さらに学園都市から脱出した浜面も滝壺を治療するためロシアの地をさまよっていた。三者三様の面々は直接的・間接的に関係し合いながらエリザリーナ独立国同盟に近づいていく。
新約 オティヌス編(1 - 10巻)
新約1巻
第三次世界大戦終結から数日後。学園都市へ帰還した浜面と一方通行は、学園都市の闇と手を切り、それぞれ暗部と無縁な日々を過ごしていた。
二人はそれぞれ別の場所で、「新入生」と呼ばれる新たな暗部組織に追われている少女・フレメア=セイヴェルンの存在を知る。浜面は彼女を匿っていた半蔵と協力し、一方通行は番外個体と共に事態を調べだす。やがて、「新入生」の猛攻の中でフレメアがさらわれてしまう。
新約2巻
11月5日、上条・一方通行・浜面は上条の部屋へと集合する。そこでレイヴィニアが第三次世界大戦後に出現した謎の勢力と、その背景たる魔術サイドの存在を語りだす。
その頃、「ラジオゾンデ要塞」と呼ばれる所属不明の巨大空中要塞が、大気圏外から学園都市に墜落するコースを取り始める。事態を聞いた上条ら3人は、要塞落下を阻止すべく行動する。
新約3巻
11月10日、「ラジオゾンデ要塞」の主犯である科学と魔術の混合組織「グレムリン」がハワイで暗躍している情報を聞いた上条達は、レイヴィニアの先導でハワイに向かう。一方、時を同じくしてハワイにいたアメリカ合衆国大統領ロベルト=カッツェは、政府内に進行している「グレムリン」の陰謀を察知し、その魔の手から逃れ事態を阻止すべく単独行動を取っていた。
「グレムリン」と協力関係にあるPMC「トライデント」によるハワイ侵攻作戦が勃発し、その背後に潜むもう一人の黒幕オーレイ=ブルーシェイクの存在が判明する。上条達とロベルトは合流を果たし、「グレムリン」の陰謀を阻止すべく奔走する。
新約4巻
11月13日、レイヴィニアの思惑で生まれた反学園都市サイエンスガーディアン27社が東欧バゲージシティにて、異能格闘技大会「ナチュラルセレクター」の開催を宣言。その裏には「グレムリン」の策略が潜んでいた。これに対し学園都市は、バケージシティ制圧のため3人の「木原一族」を投入。同じく、上条も「グレムリン」の陰謀を阻止すべく単独でバゲージシティに潜入する。
新約5・6巻
11月、学園都市では超巨大文化祭「一端覧祭」の季節が訪れていた。「グレムリン」との戦いから学園都市に戻ってきた上条は、「一端覧祭」の準備に振り回されるなど元の日常を取り戻していた。
そこへ「グレムリン」の魔術師トールが現れる。彼の目的は、「グレムリン」のトップである魔神オティヌスが「全体論の超能力」の素体として狙っている不死身の女性、フロイライン=クロイトゥーネの救出。事情を知った上条はトールと協力し、彼女を救出すべく行動を開始する。
新約7巻
11月、上条は土御門の陰謀により、学園都市内に魔術師が設置した霊装を探すため、「学舎の園」内に放り込まれる。学園都市第5位の超能力者・食蜂操祈の協力を得て霊装を探す上条であったが、土御門の行動に疑問を抱き始めた直後、土御門の妹である舞夏が死亡したという衝撃的な報道を目の当たりにする。
一連の事件の元凶が、統括理事会の一人である薬味久子であることを知った上条は、薬味を探し出すべく奔走する。やがて事態は、学園都市に潜む7500人の「ヒーロー」達と7人の超能力者達が一挙に集い、激突を繰り広げる大混戦にまで発展する。
新約8巻
「グレムリン」の魔神オティヌスは、魔神の力を完璧に振るうため、神槍「主神の槍(グングニル)」の製造に着手する。これに対し、世界の魔術勢力は、「グレムリン」に対抗するため同盟を結成する。
やがて、グングニルの創造場所が、東京湾であることが判明し、「グレムリン」と連合勢力による全面対決が勃発する。一方、「グレムリン」への対抗策の要である上条も仲間と共に、東京湾に出現した「グレムリン」の本拠地「船の墓場(サルガッソー)」に乗り込む。
新約9巻
「グレムリン」の魔神オティヌスは、神槍「主神の槍(グングニル)」を完成させ、それを使うことでグレムリンの本拠地である「船の墓場(サルガッソー)」どころか世界を簡単に壊した。
黒一色の闇の空間に、世界の基準点であり修復点でもある「右手」をもっている上条当麻だけが残されていた。
そして、神となったオティヌスは、「彼」の心を挫く「世界」を創造した。
新約10巻
数え切れないほどのループの果てに上条当麻という理解者を得たオティヌスは世界を元通りに作り直す。しかし、オッレルスに打ち込まれた「妖精化」によってオティヌスの体は崩壊しようとしていた。
オティヌスを救うべく彼女と共にデンマークへ飛び、イーエスコウ城を目指す上条だったが、その前に科学と魔術の両サイドの戦友たち、そして、オティヌスを憎悪する世界のすべてが敵として立ちはだかる。
2対60億の絶望的な逃避行の幕が上がった。
「魔神」編(11 - 18巻)
新約11巻
常盤台中学の記憶を操る超能力者である食蜂操祈は、上条当麻に出会った1年前の8月を振り返る。
新約12巻
デンマークでの一件を乗り越え、病院から退院した上条当麻は、クラスメイトとの『平凡な』高校生活を取り戻す。そして、『魔神』としての力を失ったオティヌスは、刑罰の一環として新たな上条宅の居候となり、早速飼い猫のスフィンクスに追い回される日々を過ごしていた。
12月1日。上条は放課後、インデックス、スフィンクス、オティヌスと共に第十五学区の巨大複合施設『ダイヤノイド』へ向かう。一方、浜面仕上と待ち合せているアイテムの面々や、素性不明の学園都市第六位『藍花悦』も同施設内でそれぞれ行動していた。やがて、魔神を自称する『サンジェルマン』という正体不明の人物によって、ダイヤノイド館内は封鎖されてしまう。上条と浜面、アイテム、そして『藍花悦』は、各々の目的を掲げ、直接的、間接的に関わりあいながら、『サンジェルマン』に近づいていく。
新約13巻
12月3日。学園都市では、全学区の学校を巻き込んだ『防犯オリエンテーション』が行われ、上条はその『犯人役』に選ばれる。しきりに校内を逃げまわる上条だが、昇降口の下駄箱で奇妙な手紙を発見する。指定された屋上に赴き目にしたのは、『真のグレムリン』の魔神、『僧正』だった。
僧正からとある提案をされた上条だったが、これを断り、僧正と決裂する。提案を断られた僧正は上条をその魔術でもって攻撃。対する上条は、防犯オリエンテーションでとある高校に来ていた美琴と共に、その場にあったハイテク自転車『アクロバイク』で逃走を開始した。学園都市を舞台にした、壮絶なチェイスバトルが幕を上げる。
新約14巻
12月3日の夜。上条は、自宅に現れたネフテュスから、「理想送り(ワールドリジェクター)」を有する上里翔流が学園都市に潜入していることを知らされる。一方その頃、パトリシアは寄生生命体「サンプル=ショゴス」に寄生されてしまい、治療施設をたらい回しにされた結果学園都市にたどり着き、姉レイヴィニアは自らの命を懸けて妹を救うため学園都市に入っていた。上条がレイヴィニアを保護する中で、パトリシアは上里に保護され、姉が犠牲となる結末を防ぐため彼に協力を頼む。上条は「魔神」を追って自宅の寮に現れた上里と交戦することとなるが、一時休戦してパトリシアを救うべく協力し合い、上条たちの尽力とネフテュスの犠牲によって姉妹は命の危機を免れる。上条はその後、再び上里と激突し、「幻想殺し」を潰されたものの、その奥にある「何か」によってこれを退ける。上里は直後に対峙した木原脳幹とも戦い、「対魔術式駆動鎧」を消し去って彼に瀕死の重傷を負わせる。木原唯一は彼の遺言を聞き、既存の「木原」を超えた「唯一」の存在になることを誓う。
新約15巻
12月4日。僧正の一件で学校が潰れた為、他校の設備を間借りすることになった上条達。訪れた先で上条は上里翔流と再会を果たす。同時刻、学園都市へと侵入した『絶滅犯』こと上里の義妹去鳴は『上条勢力』を崩すべく『該当者』である浜面と接触し、次いで美琴と交戦する。自らの成長の方向性に絶望していた美琴は、去鳴が操る未知の力に興味を惹かれていく。
上条は受け入れ先の生徒会長化生院明日香や彼女に世話を焼く秋川未絵、副会長と交流し、生徒会を手伝う上里とも行動を共にする。上里が提案した去鳴に対する作戦に協力するものの、上里の申し出は罠で上条は上里勢力の襲撃を受けてしまう。しかし去鳴が乱入し上里と対峙、一方通行をけしかけ上条を救出する。去鳴は上里の目を覚まさせる為には上条の力が必要であるとし、手を組ぶ。
秋川は最近の化生院の様子に違和感を覚え、上条に相談を持ち掛ける。焼却炉の噂が上里主導だと知った上条と去鳴はそこに化粧院の本物が閉じ込められているとし、生徒らによる着火を阻止する。だが炉内には何もなく、水を差した上条は生徒達から失望され孤立してしまう。姿を見せた上里に対し去鳴と秋川は激怒するが、上里は噂の狙いは別にあり生徒会長については知らないと弁明する。困惑する4人の前に化粧院は現れ、上里の理想送りを切り落としながら木原唯一が正体を現した。
理想送りを得た唯一は、上里の右手を取り戻さんとする去鳴ら上里勢力と上条と交戦する。去鳴の『外的御供』による手数と理想送りが効かないこともあってか善戦するものの、唯一が生み出した魔神により一掃されてしまう。上条と去鳴は美琴に救出されるが、唯一の追撃に散り散りになってしまう。独り建物へと落ちた美琴は「対魔術式駆動鎧」と接触、形見に触れられることを恐れた唯一の矛先が美琴へ変わったことで、上条と去鳴はチャンスを逃すまいと打って出る。だが躊躇が隙を生み、上条は唯一によって捕えられてしまう。それを目撃した美琴は上条を失う恐れから衝動的に「対魔術式駆動鎧」を使用、唯一の肉体を消失させた。
その後、美琴は夜道を彷徨いながら「対魔術式駆動鎧」によって一線を越えた先の新たな世界を知り打ち震えていた。しかし心配した警備員によって自分が鼻血を流していることに気づき、理由が分からず首をかしげていた。一方で上里は理想送りを失って尚も自らを慕う上里勢力の少女達を前に、彼女らの好意が理想送りとは無関係であったことを悟り、当たり前の輪を噛みしめながら彼女達と日常へ戻るべく決着へと進み始める。一命を取り留めた唯一は現れたアレイスターに対して復讐を誓いながら、彼の計画に影響を及ぼす『上里翔流と御坂美琴の抹消』を分担する提案に乗った。
新約16巻
12月7日。原因不明の大熱波が学園都市を襲い、地上には謎の生物「エレメント」が蔓延っていた。上条は吹寄、青髪ピアスらクラスメイトと共に、水を探す日々を続けていた。御坂美琴に救われた上条は常盤台中学へと案内される。
新約17巻
12月9日。木原唯一から右手を取り戻した上里翔流だが、自らの右手により新天地に飛ばされてしまう。「理想送り」を盾にすることで上里勢力を従えた木原唯一から逃れるべく、上条は府蘭と協力し上里救出へ動き出す。
新約18巻
12月11日。学園都脱出を目指す土御門と府蘭だったが、アレイスターの魔術によって土御門舞夏が蝕まれる。状況を打開するため、上条は土御門兄妹やインデックス、オティヌス、烏丸府蘭達と共に、学園都市統括理事長の本拠地「窓のないビル」へ突入する。そこで現れたミナ=メイザースを名乗る女性の誘いで、上条は「人間」アレイスター=クロウリーの軌跡を経験。アレイスターが魔術を憎む原因に至った最愛の娘「リリス」の死、そして「ブライスロードの戦い」で先代の幻想殺しを宿した矢を垣間見た。そのままミナに導かれアレイスターと対峙、学園都市が自分のために作られたことを知る。アレイスターと戦闘になりその場で召喚されたエイワスに苦戦したが、周囲の助力でエイワスを一旦消失させることに成功。上条は遂にアレイスターに勝利する。
上条がアレイスターに勝利した後、ローラ=スチュアートが窓のないビルに現れた。彼女は自身の正体がアレイスターの2人目の娘「ローラ」に憑依した「コロンゾン」であることを告げ、過去の「契約」を履行するためにアレイスターをダモクレスの剣で殺害した。しかし直後にアレイスターの内に秘められた「10億8309万2867人」もの可能性が解放されコロンゾンに向けて宣戦布告、数多くのアレイスター軍団が瞬く間にイギリスと連合国の制圧を開始した。最終的に可能性の一つである美少女化したアレイスターが上条と接触する。
コロンゾン編(19 - 22巻リバース)
新約19巻
アレイスターはコロンゾンを乗せた窓のないビルを宇宙へと打ち上げる。直後にエイワスが出現、ミナを窓のないビルから地球へ逃し、宇宙空間でコロンゾンと戦闘を開始する。宇宙から「A.O.フランキスカ」(烏丸府蘭をベースにした霊媒)を操って学園都市を乗っ取ろうと画策するコロンゾンの脅威を払うため、上条と美少女アレイスターが行動を共にする事になる。
一方、浜面仕上はいつの間にか詳細不明の防護スーツ「プロセッサスーツ」を全身に着せられ、一方通行や同型のスーツを着た謎の人物「A.O.フランキスカ」に命を狙われる。途中で謎の赤ちゃん「リリス」を発見、リリスを連れて滝壺と合流したが、突如リリスが謎の発熱に見舞われる。送り届けた病院では何故か医療用データバンクにアクセス出来なかったが、その原因が自身が着ていたプロセッサスーツにあると知る。実はスーツは学園都市の統合データベース「書庫(バンク)」だった。コロンゾンの霊媒の一つ「A.O.フランキスカ」が学園都市を乗っ取るためにプロセッサスーツを奪取し、囮として浜面に予備のスーツを着せたのだが意図せずスーツ間のSIM競合が発生、邪魔になった予備スーツ(浜面)を狙っていた。いち早くこの異変に気付いた一方通行は、「自身の能力を再現したスーツ」と一連の騒動の発端であるフランキスカを追跡中、学園都市に降り立ったミナと遭遇し戦闘になる。その後、異変の渦中はリリスと勘違いしていた浜面に見解の相違点を示唆する。
フランキスカに追い詰められた浜面だが謎の力を発揮したリリスに救われる。彼女は操っていた木造性乳母を介して「ニュイ=マ=アサヌール=ヘカテ=サッポー=イザベル=リリス」と名乗り、その場に居ない「父親」アレイスター=クロウリーに向けて言葉を紡ぐ。その後、父アレイスターと再会。アレイスターは一世紀ぶりに最愛の娘を腕の中で抱いた。
上条の前に敵として現れた自動書記状態のインデックスをミナが、コロンゾンの霊媒にされた府蘭をアレイスターが助け出し、学園都市を取り巻く脅威はひとまず取り除かれたかと思われたが、直後エイワスに勝利したコロンゾンが外宇宙を移動中の窓のないビルを学園都市へ落下させる。が、実はこれはエイワスとアレイスターの罠で、実際には窓のないビルは「新天地」に墜落していた。
アレイスターは新天地から戻ってきたコロンゾンに向けて「学園都市の凍結」と「霊媒にされた自身のもう一人の娘(ローラ)の奪還」を宣言する。
新約20巻
学園都市を捨てたアレイスターはロンドンで大悪魔コロンゾンの弱点を掴むべく、イギリスへの総攻撃を開始する。
新約21巻
ウェストミンスター寺院の墓地に辿り着いた上条、一方通行、アレイスター。そこで見たのは、100年前にアレイスターが因縁の地・ブライスロードで両断したはずの男、メイザースだった。
新約22巻
本性を現した大悪魔コロンゾンによりアレイスターが倒れた。世界の命運は上条、一方通行、浜面の三人に委ねられる。
新約22巻 リバース
コロンゾンとの戦いの後、上条・インデックス・美琴・食蜂はウィンザー城での祝賀会に招かれる。その最中、突如ドラゴンがウィンザー城に襲来する。ドラゴンから現れたのは、もう一人の上条だった。
創約 創約1巻
クリスマス・イヴ。補習に勤しむ上条当麻と新たな食いしん坊スキルを発動するインデックスのもとに、イヴの空気にやられた御坂美琴が現れる。
創約2巻
気づけば病院にいた上条当麻はなぜか美少女たちによる看護ラッシュに巻き込まれる。そして、アンナの思惑を察知した美琴と食蜂は同じ目的のために手を組む。
創約3巻
「風紀委員」の黒子に課されたのは、学園都市の「暗部」を全て潰す計画「オペレーションネーム・ハンドカフス」。事態打破の鍵となるのは「学園都市最大の禁忌」という謎のフレーズだった。
外伝・番外編作品
この項目では、各外伝・番外編小説の概要とあらすじを解説する。
スピンオフ『とある科学の超電磁砲』
『とある科学の超電磁砲』、鎌池和馬氏(原作)、冬川基氏(作画)、灰村キヨタカ氏(キャラクターデザイン)による日本の漫画作品。また、それを原作・題材とした派生作品群。KADOKAWA[注 1]の『月刊コミック電撃大王』にて、2007年4月号より連載。
正式タイトルは『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲』。鎌池和馬氏のライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品。略称は「超電磁砲」、「レールガン」など。
本作を原作とするテレビアニメが2009年10月から2010年3月まで放送、2010年10月OVA発売。2013年4月から9月までテレビアニメ第2期が放送、2020年1月から5月までと同年7月から9月までの2回に分けてテレビアニメ第3期放送。
【ストーリー】
東京都の西側3分の1の規模、総人口230万人の内8割を学生が占める「学園都市」。そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、全ての学生は「無能力者(レベル0)」から「超能力者(レベル5)」の6段階に分けられ、様々な能力を開花させている。学園都市でも7人しかいないレベル5の一人であり、電撃を操るその能力から「超電磁砲(レールガン)」の通称を持つ御坂美琴は、学園都市で起こる様々な事件を解決していく。
スピンオフ「とある科学の超電磁砲SS」
原作者・鎌池和馬氏の小説。以下の作品のうち『学芸都市編』、『能力実演旅行編』、『コールドゲーム』については特典小説集『とある魔術の禁書目録 外典書庫』にも収録されている。
ストーリー
初春飾利を主人公とする短編SS。遠隔カージャックのテロ事件が発生し、それを解決するために奔走する初春や黄泉川らを描く。なお、『SP』収録時にキャラクターの名前など一部の内容が修正されている。
8月1日、「ひこぼしII号 追加実験棟モジュール」を輸送中の大型特殊車両「衛星誘導車」が何者かに遠隔指示され暴走する事件が発生。「警備員」から協力要請を受けた初春は第73支部の捜査本部へ赴き、そこで時速120キロメートルで爆走中の衛星誘導車の現状を聞かされる。一方そのころ、才郷良太と共に現場にいた黄泉川は、運転手の山岳揚子と接触し、直接衛星誘導車へ乗り移り初春と協力して停止方法を模索する。やがて捜査本部が第三学区国際会議場でのVIP殺害という犯人の目的を突き止め、VIPの安全を最優先に方針転換し出す。初春はそれを阻止するため、単身いまだ暴走する衛星誘導車へと向かう。
スピンオフ「とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ」
ストーリー
常盤台中学3年生で食蜂派閥のナンバー2である帆風潤子は、ある日、「幽霊」らしき記憶喪失の少女に取り憑かれる。彼女の素性を探るために「風紀委員」などにも協力を求めていた矢先、潤子も所属していた「内部進化」の出身者である弓箭入鹿たちによる食蜂の誘拐事件が発生する。
スピンオフ『とある科学の一方通行』
ストーリー
東京都の西側3分の1の規模、総人口230万人のうち8割を学生が占める「学園都市」。その学園都市でも7人しかいない「超能力者(レベル5)」の1人であり、学園都市最強の超能力者「一方通行(アクセラレータ)」は、「打ち止め(ラストオーダー)」を救った代償として脳に損傷を負い、入院生活を余儀なくさせられていた。
「死霊術師(ネクロマンサー)」編(第1巻 - 第7巻)
9月上旬のある夜、一方通行は病院に侵入してきた死霊術師の少女・エステル=ローゼンタールと、彼女を狙う「警備員(アンチスキル)」の装備で武装した謎の組織「DA」と遭遇し、死体を詰めた能力を操る不可思議な機動兵器を破壊して「DA」を撃退する。エステルを尋問した一方通行は、何らかの計画に「打ち止め」をはじめとする「妹達」が利用されようとしていることを聞き出す。やがて、「DA」を中心とした騒動は複数の暗部組織が絡んだ事態に発展していき、一方通行も10046号を誘拐されたことから事態の解決に動き出す。そして、「プロデュース」の研究者だった菱形幹比古が黒幕で、「妹達」が持つ「公式」を利用して自らの妹・蛭魅を絶対能力者にする計画を進めていることが判明し、一方通行とエステルは菱形兄妹を止めるために敵の本拠地へ突入する。
「神の飲み物(ネクター)」編
(第7巻 - 第12巻)
死霊術師の事件解決から少し後、病院を抜け出していた一方通行は空から落ちてきた謎の少女・姫戯茉離に絡まれる。突然倒れた茉離の体に「体晶」を採取するための器械が埋め込まれていることが判明するも、傷が悪化して一方通行が倒れている間に彼女は「フルコース」によって誘拐されてしまう。一方通行は組織に囚われ「体晶」を搾取される暴走能力者達を救出する事を決意し、黒幕の亡元を追って敵の本拠地である豪華客船エスコフィエ号へと侵入を試みる。
【登場人物】
科学サイド
上条当麻 声 - 阿部敦
本編の主人公。学園都市に住む無能力者(レベル0)の高校生。「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という能力を右手に宿す少年。
御坂美琴 声 - 佐藤利奈
本編のヒロインの一人にして、外伝作品の主人公。常盤台中学2年の少女。超能力者(レベル5)第3位の能力「超電磁砲(レールガン)」を持つ。
一方通行(アクセラレータ)
声 - 岡本信彦
本編の主人公格の一人にして、外伝作品の主人公。本名不明の少年。学園都市第1位の超能力者であり、「一方通行(アクセラレータ)」という能力を持つ。
浜面仕上 声 - 日野聡
本編の主人公格の一人。学園都市に住む無能力者の不良少年。
魔術サイド
インデックス 声- 井口裕香
本編のメインヒロイン。本名不明のシスター。10万3000冊の魔道書を記憶し、「魔道書図書館」という役割をになう禁書目録の少女。
ステイル=マグヌス 声 - 谷山紀章
イギリス清教「必要悪の教会」に所属する魔術師。炎属性のルーン魔術を扱う神父。
神裂火織 声 - 伊藤静
本作のヒロインの一人。イギリス清教「必要悪の教会」に所属する女性魔術師にして、天草式十字凄教の女教皇(プリエステス)。「聖人」の一人。
土御門元春 声 - 勝杏里
上条の隣室の住人にしてクラスメイト。魔術師にして能力者、科学・魔術の両サイドにまたがる多重スパイの少年。
組織・集団
妹達(シスターズ)声 - ささきのぞみ
御坂美琴の体細胞クローンの少女達。美琴にそっくりな2万人の妹達、外見10歳の少女である打ち止め(ラストオーダー、声 - 日高里菜)、高校生程度の外見の少女である番外個体(ミサカワースト、声 - 加隈亜衣)などがいる。
イギリス清教
十字教の一派
戦闘機関「必要悪の教会(ネセサリウス)」を始めとして、天草式十字凄教やアニェーゼ部隊など様々な集団を有し、多くの魔術師が属する。
ローマ正教
十字教の最大宗派。教皇を頂点とする20億人の大勢力。その数の力や歴史的な霊装もさることながら、最暗部にして真の最高組織「神の右席」と呼ばれる組織が存在する