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憧れの地 京都大原へ

ベニシアさんをご存知の方は多いのではないだろうか。
私が彼女を知ったのは、20代の頃。祖母の介護と仕事で疲れていた当時、「猫のしっぽカエルの手」というテレビ番組を通じて、彼女と大原という場所を知った。
生きる上で本当に大切なことはなにか。そんなことを考えさせられた。
いつか彼女のような暮らしがしたい。彼女に一度会ってみたい。大原へ行きたい。ずっとそう思っていた。
しかし、先日、ベニシアさんが他界した。本当にショックだった。

2023年8月下旬
憧れの地大原へ行くことになったのは、夫からの「東京へ観光に行かないかという」誘いを断ったからだ。
都会よりも田舎に行って自然を感じたい。そういう気分だった。
夫にそれを伝えていたこともあって、「週末大原へ行こうか」と夫が提案してくれた。

大原には、9時前に到着した。暑い中歩くので涼しい時間帯を選んだ。
三千院近くの駐車場に車を停めて、ベニシアさんがよく訪れていたという「わいわい朝市」に向かった。
わいわい朝市は、地元の人と思われる人たちでにぎわっていた。
私は人見知りなので、ベニシアさんのように上手くコミュニケーションをとることはできない。
キャベツを売っていたおじさんに、100円と書いてあるキャベツを手に取り「これください」と言った。
おじさんは「千円です!」と言った。
私はまさかグラム100円だったか!と信じてしまい、えーとっと固まっていると、夫が助けに入ってくれた。そう、おじさんジョークだったのである。おじさんは「信じてたやろ」と笑っていた。
なんだかちょっとドキドキしたが、楽しく買い物が出来たので良かった。

お天気に恵まれたこの日、大原は涼しかった。三千院に向かう途中、坂道が多かったが日陰も多く、近くに川が流れていることもあって、より涼しく感じた。
近所のおばあさんにも声をかけられた。町の方よりは5度くらい低いよ。と教えてもらった。
横を通っただけで観光客に気軽に話しかけてくれる。大原の人たちの優しさを感じることができた。

せっかく大原へ来たので、三千院へ行ってきた。
三千院も「猫のしっぽカエルの手」で紹介されていたので知ってはいたが、来るのは初めてだった。

お庭を流れる川 水に触ると冷たかった

コケに覆われたお庭。お庭の中を流れる川、わらべ地蔵におさな六地蔵。
午前中だったので、それほど人も多くなく、静かな空間でゆっくりした時を過ごせた。敷地には所々に椅子や休憩所があり、腰痛持ちの私はとても助かった。「ゆっくり過ごしていってくださいね」そんな気持ちが感じられた。

わらべ地蔵と苔で覆われた庭
おさな六地蔵

三千院を出て車に戻る途中、見晴らしのいい場所を見つけた。山に囲まれた大原を感じることができた。大原に来れたんだなぁと実感した風景であった。

大原の風景

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