カーチスの野郎

少しでも面白いと思っていただければ幸いです こちらも読んで頂けると幸いです 小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n1645hk/ カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816927862960785169

カーチスの野郎

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最近の記事

拙著小説削除について

毎度ありがとうございます。たまに小説書いてるカーチスの野郎です。 この度、以前投稿していた「トライアングルドリーマー」という作品を削除いたしました。 理由は、元々短編として作成したものを数話に分けてnoteに掲載しようと思っていたのですが、これに手を加えて長編にし、公募に出してみようと思い至った為です。 元々noteには冒頭部分しか投稿していなかったのですが、もし万が一にも続きを期待してくれていた方がいたらば失礼だなと思い、ここにご報告いたしました。申し訳ございません。 当

    • 遥か久遠のハビタブル

       くたびれたコートが雨を弾き、僅かな振動がゼイムスの肩を舐め尽くす。  若かりし頃はその感触を心地良くも感じたが、いつしか気が滅入るようになった。雨の中での捜査は決まって面妖な事件だった。 『身元は?』 『照合してるところだ。直に上がる』  光子煙草に火を入れ、路地に横たわる遺体を見やる。降り頻る雨に打たれるソレは、とてもこの世のものとは思えないものだった。 『不謹慎だとはわかってるけどよ、こんな気色の悪ぃ死体は初めて見るぜ』  ゼイムスの言にハーヴェイは鼻を鳴らし

      • キミがいるから明日がある

        「つまり……同棲しようってことか?」  天野護はドストエフスキーの『罪と罰』を読む手を止め、黒姫美琴を見やった。彼女はテレビ画面から目を離さず、コントローラーを忙しなく動かしている。 「同棲やのうてルームシェアや。大学から二駅でええ物件あんのよ。2LDKで家賃折半36000、築15年敷金礼金無しでしかも東向き! 悪い話やないと思わん?」 「そういうのは普通、恋人か同性同士でやるもんだろ。それに性悪で利己的で自己中心型人間のお前と暮らすなんてヤだ」 「護がヘンなことする

        • 日緋色の鋼鉄装甲

          「よくぞ見得を切った! 少年!」  その声はジョーンにとって聞き覚えのある声だった。ゆっくりと瞼を開くと、足元に影が落ちている。恐る恐る顔を上げ、太陽を遮るものを瞳に写した。 「……! ……白い……鋼……」  見たことのない鋼鉄装甲だった。純白の装甲に、全身を巡る血潮の如く赤い線が揺らめくように光っていた。  背には身の丈程の物干し竿のような棒が備えられている。色合いと表面材質から見て、白い鋼鉄装甲と同質の素材らしい。  フェイスメットの下の素顔は伺い知れないが、声から

          ヒーローと悪者がファミレスで打ち上げしてるだけの話

          ・ ・ ・ 「うぃーす」 「ぉーす」 「注文まだ?」 「まだ。何する」 「いや、その前に言う事あるやろ」 「え?」 「昼間のアレ! ぜってー加減ミスったろ! あのパンチ! めっちゃキツかったんやけど!」 「あー、ごめん。確かにやりすぎた」 「お前なー、こちとらアームドスーツの下は生身の人間なんやぞ」 「なんか今日いつもより頑丈だったからちょい力んだ」 「あーまあそれはあるな。改良したから」 「だからちょっと強くした。ごめん」 「まーえーけどよ。あ、俺これにするわ。海老グラタ

          ヒーローと悪者がファミレスで打ち上げしてるだけの話

          Not E.

          「逆噴射だ!」  艦長の命に従い、総舵手がスラスターを起こした。  404基の炎筒が、火を吹いて闇を裂き、ハイパーウェーブが巻き起こる。  だが、KSエンジンのパワーをもってしても、強大な引力を引き剥がせなかった。  I・E(インフィニット・エクスペリエンス)号は、暗黒の海に浮かぶとある惑星へと引き込まれてゆく。  ――……  墜落から一週間が経った。  あくまで我々の基準時換算で、だが。  私達は、高度な文明を築いていた原住生物達と友好的な関係を結ぶことに成功

          JUSTICE or EVIL

           ダニーは腰を上げた。襟を正し、息を吐く。  若き弁護士が特例として囚人に代わり、仮釈放を訴えかける。 「皆さんはこう思っているでしょう。なぜこの男は、邪悪な宇宙人の肩なんか持つのだろうと。なぜなら、私は彼が悪人ではないと信じているからです。確かに彼は、60万の地球人を虐殺しました。しかしそれは300年も昔の話です。なによりあれは事故だった。彼にとっての軽い挨拶が、不運にも多くの人間を熱滅させてしまった……それを深く後悔しているからこそ、彼は終身刑三回分の期間、服役したので

          眠れる淑女じゃいられない

           ――第五次世界大戦から500年の月日が流れた……  かつて“地球”と呼ばれた惑星は度重なる戦争によって荒れ果て、その繁栄は見る影も無くなってしまった。  大地は割れ、海は干上がり、今にも落ちてきそうな空の下で、多くの生物は死に絶えてしまったが――  ――人類は滅んでいなかった。 「うわああ~~~!」   「待たんかいコラァ! 逃げれる思てるんかワレ!」  戦争を繰り返した人類の総数は最盛期の6.16%まで減少していた。  惑星全土が廃墟と化した中、それでも人類は残

          眠れる淑女じゃいられない

          拙著短編作品削除について

          私がnoteに登録したキッカケの短編作品「ユグドラシルの空の下」の公開を取り下げる為、当該記事を削除いたしました。 拙い拙作にスキ等のリアクションをつけてくださった方々、ありがとうございました。そして申し訳ありません なぜ削除したのかと言うと、決してネガティブな理由ではありません この作品は元々、むつぎはじめさんhttps://note.com/mh_fkが企画した「サイエンス・ファンタジー ワンシーンカットアップ大賞」に応募する用に執筆した作品でした 企画を受けて一夜で

          拙著短編作品削除について

          セカイがオワルまでは #パルプアドベントカレンダー2022

           ――20XX年、6月のある日……俺達は衝撃の事実を告げられた。  “12月31日の24時、この世界が終わる”  そんな突拍子もない話、誰も信じる筈がない。今までだってそんな話は何度もあった。話題性を集めたい人間ってのはいつの時代もいるもんだ。  だが、今回ばかりは本当らしい。今年を最後に“この世界”が終わるのだと、みんなが信じた。信じざるを得ない理由があった。  俺達一人一人のところへ……いわゆる“天の使い”が、世界の終わりを直接告げてきたのだ。  “この世界”を管

          セカイがオワルまでは #パルプアドベントカレンダー2022