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片づけたいなら持つ量の上限を決めよう

「自分が持っていいモノの量の上限を決めていない」ことが、
片づかない原因になっている方がいる。
というか、片づけられないという悩みを持つ人は、
ほぼそうだと言っても過言ではない。

「片づけられない」という悩みの解決法としては、
・不必要なモノや過剰なモノを捨てる
・モノの住所を決めて、使ったら戻す習慣をつける
というのがよく知られているので、
「捨てなきゃ」とか「モノの住所を決めなきゃ」と
ぐるぐる考えている人は多いが、
その前に、「自分はどのくらいモノを持つのか」を
考えるようにするといいと私は思う。

なぜなら、ある時点でモノを捨てたり、
モノの住所を決めたとしても、
そのあとで無秩序に新たなモノが入ってきたら、
けっきょくリバウンドするから。
そこでまた片づけに悩み始めるから、キリがないのだ。

だから捨てたり住所を決めたりする前に、
「自分が管理できるモノの量」を見定めて、
「どのくらい持つか」を決めることが大切。


我が家のクローゼット(奇跡の一枚です)

例えば私は、洋服は基本的に
クローゼット内に入る分だけを持つと決めている。
我が家のクローゼットは
高さ230センチ、奥行き75センチ、幅100センチぐらいの空間。
ここに、9割くらいの衣類がしまってある。
使い勝手を考えて、別の場所にしまってあるものもあるが、
それを全て集めたとしても、余裕をもってこの中にしまえる。
この「我が家のクローゼットに入る分だけ」が
私の「服の量の上限」だ。
具体的な枚数は決めていない。それはあまり現実的ではないから。
(ちなみに、クローゼットには服だけでなく、
バッグやすぐ使わない資料、アイロンなども入っている)

クローゼット内には、ハンガーでつるしている服と
収納ケースに収めている服がある。
この空間内に余裕で収まる量だと記憶から抜けてしまって、
ただそこにあるだけの服、
いわゆる「タンスの肥やし」はほぼ発生しないし、
同じ服ばかりで、着る楽しみがないということにもならない。
私にとってはちょうどいい量だと感じている。

このクローゼットから服を取り出すときに、
さっと取り出せなくなったら「服が増えすぎた」のサイン。
他の服をうんしょと押しのけないと
吊るした服がさっと取り出せないとか、
服が引っかかって収納ケースから
引き出しがすっと出てこないとなったら、
何かを処分するタイミングだということ。

このときに、着たい服がすっと取り出せるくらいまで
服を減らします(つまり処分ね)。
とはいえ、それはよれたTシャツ3枚とか
はき倒したレギンス3足とかその程度。
さほど労力は必要ない。
この手間を惜しみさえしなければ、
何時間もかけて大量の洋服を見比べて、
どれを残すか処分するかと
頭を悩ませるパターンから永久に解放される。(自由だ!)

この方法、実は買うときにもよい効果がある。
「これを買ったら、何かを処分しなくちゃいけなくなるけど、
そうまでして欲しい?」
と考えるブレーキがかかるようになる。
私はこれで衝動買いがかなり減らせたし、
「ついでに買っておこう」という発想をしなくなったので、
無駄に買いすぎることがなくなり、
しまう場所や処分に困ることもなくなった。
つまり、片づけに困る、という原因を断ち切ることができたのだ。
たくさん買わなきゃ、モノは増えない。
片づけなきゃいけないモノもできないし、捨てるモノもでない。

「持てるモノの上限を決める」というのは一見、
自分を縛るように見えるけれど、
「こまごまと悩む手間から解放してくれる」という一面がある。
片づかないときに「何をどこまで減らすか」も、
「片づけすべきタイミング」も状況が教えてくれ、
「購入するかどうか」を的確に判断する基準にもなる。

片づけても片づけても、
あとからあとからモノが増えていたら、
片づけの悩みは一生無くなることはない。
あなたが片づけに困っているなら、
まずは「自分はどれくらい持つのか(持てるのか?」と
考えてみるのはどうだろう。



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