ストレスと年収について

私は30半ばにそれまで長らく勤めていたJTCから金融プロ職に転職し、数年経ち結果かなりうまくいって年収は5000万円に迫る勢いになっている。側から見たら転職大成功なんだと思うし、会社内でのポジションもある程度確立しており、正直居心地も悪くない。ただ、最近はいっつも辞めたいなぁと思いながら働いている。社外のストレスがひどいからである。これは業界特有なものだと思っていて、基本的に労働力を対価とするビジネスモデルは顧客のパフォーマンスに対する要求水準も高く、気に入らないとすぐクレームに繋がるし、すぐ炎上する。特にディレクターに昇進してからはカバーする案件が増え、必然的に大抵のことは下の人に任せる必要が出てきているのだが、当然に守備範囲が広がっているので、何もない時はそんなに忙しくならないものの、大体毎月どこかで案件が炎上するので、その案件にある程度集中する形で入り、状況が安定するまでハンズオンで取り組むということをずっと続けている。

そうするとほぼ一年中かなりのストレスに晒されており、顧客からは文句を言われ、難しい状況に追い込まれているものの何とか打開しにいく必要があるので、自分としても解を持ち合わせてないことも多かったが、色々かけずり回って、なんとか終わらせてきた。そういうことをしていたら会社の中では相当評価されたようで年収がとんでもないことになっていたという状況が今である

ただこうした取り組みを年単位でほぼ休みなく続けた結果最近はやる気も出ず、糸が切れた凧状態になってしまってバーンアウト気味である。会社は評価してくれてるので今年も頑張ってくれっていうが、それはそれですごい嬉しいし頑張るインセンティブになるし、実際年収でそれが返ってくるので、組織としても十分に報いているつもりなんだろう

人間というのはやはり不思議なものでそれまで年収1500あれば全然オッケーと思っていたものが、一旦それより大きな年収を達成してしまうと中々落としづらい感じになってしまっているのだ。もう正直辛くて転職活動して、外資系企業のどこかの部長待遇で年収2500-3000みたいなところにも内定がもらえたのだが、何を血迷ったか断ってしまった。多分今の年収と変わらないくらいだったら何も後ろ髪は引かれなかったと思う。しかもちょうど炎上案件がひと段落したタイミングで順調に進んでる時だったので、なんか転職しなくてもいいかなぁという気になってしまったのだ。

ただ、また今まだ炎上案件に巻き込まれ、責任者としてどうなんだよ!って罵声を浴びながら働く日々がやってきてしまった。もっと早くから入ってやっておけよってことなんだろうけど、それが中々出来てない。自分の実力不足がかなりあるのだが、マネージメント方法は見直す必要がありそうだけど、どうすればいいのかよく分からん。胃は痛いし、早く楽になりたい今日この頃である。

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