moment作品紹介其の10 梅田 細見大悟 A5判36頁
街にはいつも光が射す。
サラリーマンが急ぎ足で交差点を渡っていく。
高架下のバス停では、いつもの係員が乗客を案内している。
路地裏ではレストランの店員が開店前にタバコを吸っている。
いつもの梅田の朝に、光は誰にも等しく射しているいる。
けれども、光の感じ方は、話し方と同じと同じように人によって違うようだ。
写真を撮る人間にとっては、光の感じ方、光と影の選び方は、表現そのものだ。
ビルの狭間に射し込む光。アスファルトに写る影、逆光のプラットフォーム。
行き交う人々。都市に射す光と影が作る都市的な感覚。
光と影の一瞬をとらえる。
そこに生があるように思えるのだ。
作者キャプションより
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