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2022年9月に立ち上がった出版レーベル moment。これまで 作家が手がけてきた写真作品をフォトzine という形式にまとめ新たな展開を図るとともに 作品をアーカイブしていく…
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#写真集

出版レーベル momentのご紹介です。

出版レーベル momentのご紹介です。

みなさん初めまして。関西から写真に関する情報を発信しています。 2022年9月に立ち上がった出版レーベル moment。
momentではこれまで 作家が手がけてきた写真作品をフォトzine という形式にまとめ新たな展開を図るとともに 作品をアーカイブしていくことを目的とし 活動しています。来年1月には立ち上げのイベントを神戸で計画中のほか、今後さまざまな形で作品をご紹介していければと思いますので

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moment作品紹介其の32Lieu de mémoire 桜丘町 ハマダユキヒコA4判(変形サイズ)モノクロ36頁

moment作品紹介其の32Lieu de mémoire 桜丘町 ハマダユキヒコA4判(変形サイズ)モノクロ36頁

記憶の街
1998年12月、初めて桜丘町を訪れたボクは渋谷駅西口から歩道橋を上がり、正面のビルに掲げられた巨大な壁面広告を見て圧倒された。ドラマ『神様、もう少しだけ』の登場人物である啓吾とカヲルの印象的な 姿。「やはり東京はやる事がオシャレだ」と感心しながら歩道橋を渡り、桜丘町のはずれに住む友人宅へ と向かう。

それから二十年後、再び12月に上京していた時「桜丘町の一部が再開発される」と聞いて驚

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moment作品紹介其の20 釜ヶ崎パッション 細見大悟

moment作品紹介其の20 釜ヶ崎パッション 細見大悟

釜ヶ崎では歌や音楽は皆のものだ。通りでも酒場でも歌や音楽に溢れている。
それは音楽へのパッションだ。私も三角公園のステージで演奏してきたけれど
公園に集まった人たちが音楽をとても楽しみにしていることをひしひしと感じた。
歌や音楽は、釜ヶ崎に住む人達にとって、楽しみであると同時に生きる糧、生きる力なのだと思う。そんな音楽の力、労働者と歌い手のパッションをこの写真集で記録したかった。  
作者キャプシ

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moment作品紹介其の9  細見大悟 釜ヶ崎 ポートレイト〜ドラムセットから見た釜ヶ崎〜

moment作品紹介其の9 細見大悟 釜ヶ崎 ポートレイト〜ドラムセットから見た釜ヶ崎〜

バンドメイトから1本の電話メッセージ、 「次のライブは三角公園、アメ村とちがうよ。釡ヶ崎。最寄りの駅は新今宮やで」 1995年の冬だった。
私は幾度となくこの街に通い演奏してきた。 音楽を通してミュージシャンや詩人、画家、映画監督などのアーティストだけでな く、
三角公園や難波屋に来ている人とも知り合い、よく話を聞かせてもらった。 そして、ライブ後飲み明かした。 とても人間味溢れる人たち、人間の強

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moment作品紹介其の8 竹内彩乃 MELOS

moment作品紹介其の8 竹内彩乃 MELOS

日常という不可解な世界。 MELOSというタイトルは走れメロスから引用したと竹内さんはいう。 肉体の限界、心の葛藤、障害を乗り越えて王様との理不尽な約束を果たした メロス。人間としての誠実さ強さを象徴するかのようなメロスだが 彼女からみたメロスは案外弱い一面を持つことに着目するのだという。 内面から湧き上がる自分自身が抱くイメージを一冊のzineとしてまとめています。 完全手作りで完成していた4冊

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Photo book New York出版にあたり学生時代に撮影した自分の写真から学んだコト。

Photo book New York出版にあたり学生時代に撮影した自分の写真から学んだコト。

1991年にニューヨークで撮影した写真を一冊の本にまとめました。
コロナ禍の緊急事態宣言下で時間を持て余していた私は
長年保管したままになっていたネガをデータ化する作業を始めた。
それらを眺めてみると写真の本質である記録性を改めて確認する
ことができたし、それらの写真は長い時間を経て新たな価値観を見出せたように
思う。30年以上前に写真学生の私が撮影したニューヨーク。
ご覧いただければ幸いです。

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momentのホームページ完成しました!

momentのホームページ完成しました!

パソコン音痴の私ですがホームページを作成しました。
よろしければご活用ください。
https://momentbook.net

moment Launch Book Fairいよいよ今週の開催となりました。

moment Launch Book Fairいよいよ今週の開催となりました。

 momentから出版された全10タイトルが一同に会するBook Fair
がいよいよ今週木曜日から神戸のギャラリーsenで開催されます。これまでの記事で紹介させていただいた作品全てをお手に取ってご覧いただける企画展です。
出展者による写真展示、姉妹レーベルBAFFALO PRESSの出展の他、
写真家の菊地一郎氏、島田真希さんがゲスト参加。
盛りだくさんのイベントに是非お越しいただければ幸いです

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moment 作品紹介其の7 Red Photography2023

moment 作品紹介其の7 Red Photography2023

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて早速ですがmomentから新しい写真集が完成いたしましたのでご紹介させて
いただきます。本作品は神戸にあるGallery senで赤をテーマにした企画展Redで
過去7回の開催で出展された作品から、Red制作委員会によって選ばれた26名の
作品が掲載されています。新年にふさわしい紅白の装丁はタカギトオル氏による
デザイン。参

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moment作品紹介其の6 浅田トモシゲ エリトリア 

moment作品紹介其の6 浅田トモシゲ エリトリア 

エチオピアとの30年にもおよぶ戦いの後、93年春に独立したアフリカの小国エリトリア。その後も2018年の和平成立まで国境紛争の続く中、
2006年の夏、私はエリトリアの地に降り立った。
イタリアの植民地でもあったエリトリアの街並みは古き良きヨーロッパを思わせていて、独特の淹れ方をするエスプレッソをポップコーンとともに振る舞うのが客人に対する一番のおもてなしだということだった。乾いた大地のあちこちに

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moment作品紹介其の5 ハマダユキヒコ 病棟徘徊 「7平米のセカイ」

moment作品紹介其の5 ハマダユキヒコ 病棟徘徊 「7平米のセカイ」

ハマダさんがSNSに投稿するモノクロームの風景写真はとても味わい深く同世代の心に響くものがある。momentを立ち上げるにあたり私はハマダさんの作品集が観たいと思ってお声がけさせてもらったところ快諾していただいた。打ち合わせを重ねているといくつかのシリーズが浮かび上がったがその一つが病棟徘徊である。ハマダさんが一作目にこのテーマを選んだ事には少し驚いたが、完成した作品集を拝見してとても納得。そこに

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moment作品紹介其の4 角谷昭二 1976 As a golden age

moment作品紹介其の4 角谷昭二 1976 As a golden age

神戸の春日野道商店街。阪急の駅近くに、のぞみ青果店はある。青果店といえば野菜や果物を扱うお店と思うのだが、実際は個性強めの居酒屋的なお店であり、初めて訪れた際に店内で飼われているウズラを眺めながら一杯やるのはなんともいえない感覚でどこか懐かしいものであった。さてなぜ、のぞみ青果さんの紹介なのかというと今回紹介する写真家、角谷昭二さんはこの店の店主であるからだ。名門神戸高校の写真部の部長という経歴を

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moment作品紹介其の3 イヌイジュン THE END OF THE NATION

moment作品紹介其の3 イヌイジュン THE END OF THE NATION

伝説のパンクバンドTHE STALINの元ドラマーで現在もミュージシャンにして建築家、そして画家でもあるイヌイ氏の複合的な視線でとらえられた写真集。momentで編集、デザインをお願いしているタカギトオル氏の紹介によりmomentから出版していただく運びとなりました。
イヌイジュンTHE END OF THE NATION   A5判60ページ

下記の作品紹介文はタカギトオル氏のFacebook

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