彼はシャイボーイ
彼はシャイボーイ そう自分で言っている。
初めはうそだあ~と内心思っていた。でも、最近そう思う。
シャイボーイでピュアで、ハートがあったかい。
な~~んでも知っていて、私が知っていることを話すと、にこにこしながらさらに詳しくそのことを話してくれる。そ~~んなことも知らないの?ってね。
私は、ほお~~、へえ~~っと相槌をうちながら聞くんです。
彼の知識にはかないませんもん。ふふふ。
障がいがある人を見かけると、すぐ近づいて声をかけて助ける。子供が泣いていると周りをぱっと見まわして、手助けが必要かどうか判断する。
ヘルプカードにも詳しくて。
私の方がよく知らなくて、恥ずかしかった。献血にも率先していくし。
このボランティア精神、見習わなくちゃといつも思う。
あ、シャイボーイの話だったね。
彼は写真が嫌い。恥ずかしいんだって。
だから、私が誘った。
「ねえ、写真撮ろうよ!」
「やだ。恥ずかしい。」
「ねえ、撮ろうよ。あ、写真撮ってください。」
撮ってもらった写真を見ると、実はこっそり笑ってる。
手をつなぐのもしない。どうして?って思ってた。
コンサートの後に私から手をつなぐと、
「そんなのしないでよ。」
えっ?・・・・・でもねえ、後でわかってしまった。
ああ、どきどきしたんだね。君。
何気に漏らした彼の一言を聞いて、わかってしまった。・・・笑
シャイボーイは、歌がうまい。
話をしていると、たららら~と歌を口ずさむ。
私はいつも心の中で、あ~~~~録音したかったのに!間に合わない!とつぶやく。
「ねえ歌ってよ。」
と言っても、
「歌うまくないから。」
と言って歌ってくれない。
シャイボーイは、普段は何も言わない。
だから、私の方から聞いた。
「ねえ、私のことどう思ってるの?」
彼は即答した。
「とっても好きよ。」
わお~~~。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?