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秘める美
私は器が大好きなのです。特に漆器 それも金の蒔絵ものが大好きです。
今では普段に蓋付きのお椀で食事をすることはあまりありませんよね。
高級な料亭なら、美味しいお吸い物がついてくるでしょうけれど。
茶道をしていると茶事と言って日本式のいわばティーパーティに呼ばれることがあります。
ただ茶道、ですのであくまでも修行お稽古なのですがーーーーー
私は兎に角食いしん坊なので、懐石料理が食べられるとなるとるんるん🎵でした。💦
まるで重要文化財のようなお家に住まわれてた先生宅の茶事は格別に楽しいものでした。
黒いたっぷりとした漆器によそわれたお吸い物
蓋を開けると絵が描いてあります。そしてそれは全部違う絵柄
「私南天。」「あ、私は菊よ。」そんな会話をそっとしていただく手料理のなんと美味しかったことか。
蓋裏のことみかえしといいます。
江戸時代裕福な町人は、表は真っ黒にだけど蓋裏のみかえしに美しい金蒔絵をほどこしたとか。
長年どうしても欲しくて、でも高いので探していました。せんせいの物のように、絵柄は違いませんが、お気に入りの腕です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1729167131-F3vzLbg8Tn5iQoDq4NMkShy1.jpg?width=1200)
このお椀蓋表と蓋裏の絵は続いているんです。柄が
面白いですよね、
隠れたところに粋な絵を描く
どうだ!分かったかい?
使う人の腕試しをされているようです。
見えないところにも心血を注ぐ
日本人の秘める美と思うの です。