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「チ。」のバデーニさんのセリフ
毎週欠かさず、今放映中のアニメ「チ。」を見ている。
2週間前だったか、第10話のシーン。
そのシーンで考えさせられるセリフがあった。
ネタバレにならないように、そのシーンだけの状況を伝えるけど
時代は15世紀のヨーロッパ。
その時代、文字を読める人ももちろん書ける人もほとんどいなかった。
それができるのは、貴族や一部の知識層のみ。
アニメのシーンで、ある研究をしている聖職者のバデーニと助手のオクジーが話すシーンで印象的なセリフがある。
バデーニは文字が書けるため研究に打ち込めるが、その姿をみて今まで学問とは無縁だったオクじーもインスパイアされ文字を学び本の執筆を始める。
それに対してバデーニは辛辣に、「君のような身分の人が文字を書けるようになる必要はない(的なセリフだったと思う)」をオクジーに言い放つ。
身分を理由にそんなこと言われる必要はないし、誰でも平等に文字を読み書きできる権利は必要だ!!!ってそのシーンで思ったのだけれど、
その後にすぐに
文字を残すというのは重い行為だ。一定の資質と最低限の教養を要求される。誰もが簡単に文字を扱えたら、ゴミのような情報で溢れかえってしまう。そんな世の中、目も当てられん
とバデーニがオクジーに言う。
その時、オクジーには悪いけどその通りかもしれないかもしれないと、現代に生きている私には思ってしまった。
私含め、気軽に誰でも文字を書ける時代になったし、なんならそれを気軽に共有できるようにもなった。
しかしながら、それは良い反面ばかりにフォーカスが当てられがちだけど、「文字」また「文字を残す」という行為自体が軽々しくなってしまっている。ゴミのような情報を私たちは、毎日昔よりもたくさん取り入れて、そして情報過多だなんて疲れ切っている現状。
だからこそ、このバデーニのセリフは私に対して重くのしかかってきて、久しぶりにアニメのセリフで印象に残った。
かくいう私も、文字の重みのことを理解したつもりだけどこんなふうに衝動的に感動したセリフについてささっと書いて投稿しているから、バデーニさんのいうゴミのような情報を溢れ返させている一員だ。