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電網断線問題始末記 その2

というわけで、思わぬ事から私にパソコンや光回線が必要不可欠ではないということが露呈してしまった。

薄々は感じていたが直視したくなかったというのが正確かもしれない。というのも私の半生はパソコンやインターネットの後を追いかけてきた側面があり、それらと縁がなくなるのは耐え難いものがある。

始まりはパソコン通信だった。パソコン通信は簡単に言えば一つのホストコンピュータに各端末がアクセスして掲示板などで情報をやり取りする仕組み。そのホストコンピュータ内での閉じられた世界。インターネットは、そのホストコンピュータ同士も繋がった開かれた世界。

私は当時パソコンではなくワープロでパソコン通信にアクセスしていた。ワープロとは文章作成に特化したコンピュータだが、通信機能があり電話回線を繋ぐとパソコン通信ができた。

その後、パソコンの基本ソフト(OS)はMS-DOSからWindows3.1そして革新的なWindows95と進化しインターネットも普及していった。私もワープロからパソコンへと主戦場を移しインターネットの大海へ夜な夜な漕ぎ出した。当時NTTはテレホーダイという夜11時から翌朝7時まで定額で電話回線を使えるサービスを始め、大量の寝不足難民が生まれた。

例えば、このnoteなどは文章を入力し画像や動画などを指定すれば、あっと言う間に記事が完成するし、記事の管理もしてくれる。当時、同じ事をする場合、膨大なソースコードを手打ち入力しなければならなかった。そういう仕事に携わっていたが、今から思うと気が遠くなる作業だった。

今の仕事に転職してからは、パソコンやインターネットを利用する時間は激減した。パソコンやインターネットは完全に趣味の領域になってしまった。しかし、パソコンのOSのバージョンアップも必要ないがアップしていったし、ネット回線もADSL、光回線へと変えていった。必要もないのに…

さすがにこの度は光回線を止める事を検討した。楽天モバイルにすれば3千円ほどで無制限らしい。使用量によっては2千円や千円で済ませられる。本当に魅力的なプランであるが、問題が一つ。

固定電話の電話番号である。光回線を止めると電話番号も消えるらしい。電話番号を維持するにはNTTにアナログ戻しという手続きをしなければならないし、月々の維持費が2千円弱かかる。光回線を止めれば違約金も負担しなければならない。

そうなるとコスト的には現状維持が有利。固定電話を諦めればいいのだが、この電話番号は先代から継承したもので、それなりにまだ愛着がある。

結局、光回線を維持することにした。違約金を負担せずに解約できるのは2年後らしい。その時また検討しようと思う。

そういう訳で週明け月曜にソフトバンクに連絡することにした。

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