【手記】午後の紅茶

人生生きていくのに必要なのは、夢と希望、それがない時は恋と娯楽である。

辛いことも多いこんな世の中では、さぞ夢と希望は迷子になっていることだろう。

かくいう私もそうである。

全くどこに行ったのか、てんで分からん。一体いつまで道に迷っているんだい、可愛いやつめ。

とりあえず見渡してみても見つからないので、そこに落ちてあった本を読む。喉が渇いたので午後の紅茶を飲む。

午後の紅茶は美味しいなあ。

恋も娯楽もない時に、そっと寄り添ってくれるのが午後の紅茶である。

彼は何も語ることはなく、ただ角を曲がれば出会ってくれる。どこにでもいるし、誰にでも愛想を振り撒いている。

世界は輝いてはいないけど、時間は過ぎていき、喉は乾く。これは本当に喉が渇いているのか、あるいは夢や希望を渇望しているからなのか、そんなよく分からないことを嘆いていても、彼は黙って聞いてくれている。

今日も頑張ろう。

明日は頑張れそうもない。でも、明日また午後の紅茶を飲んでいると、今日も頑張ろうと思う。そんな1日の終わり。

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