【映画】JOHN WICK
①爽快なバトルシーンが魅力
兎に角、主人公が強い。近接格闘もさることながら、その容赦のなさと圧倒的な射撃技術は見ていて気持ちがよく、その都度人が死んでいるのに、まるでリズムに乗るような爽快感を覚える。また、作中の挿入歌も御洒落で格好いい。
②昨今の作品は少し意味を持たせたがる
この作品は基本的には復讐劇になる。昨今の作品においては、因果応報を主題とするために最後は主人公が死んだり、あるいは全員助からなかったりと救いがないような世界観が多い。もちろん、この作品に救いがあるかと言われたらそんなことはないが、少なくともしっかりと復讐を完遂するところにジョン・ウィックの良さがあるのではないだろうか。
③登場人物もそれぞれ魅力的
マフィアボスである息子は救いようのない馬鹿ではあるものの、その父をはじめ裏の世界に住む者たちの矜持みたいなものを感じられ、途中のミスリードの部分は騙された方も多いのではないだろうか。誰が敵で誰が味方なのか。こうしたアクション映画の醍醐味のひとつと言える。
総評{10段階評価}
8/10
キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの格好良さ、飽きさせることなく続く爽快なアクションシーンは一線を画すほどの魅力がある。一方でこの映画から得られる考え方や価値観などは、そもそも裏の世界の話のために共感性に乏しい。ただそれはアクション映画全般に言える事であり、感動したりしたいのであれば回れ右、格好いいアクションシーンが見たいのならそこに座れ。単純明快でむつかしいことがなく、それほど多くの登場人物も出てこないので見やすい映画となっている。