煙が立つということ

自分は星野源さんと新垣結衣さんのファンである。推しがいのあるお二人なので、共演やご結婚前からそれぞれへの熱量変わらず応援できていて、活動を追うことで楽しませていただいている。

5月の騒動があって気がつけばあっという間に8月になった。でも、いまだに何かの拍子に「あのネタはその後どうなった」とか「まだ自分は疑っている」とか「訴えないから黒」とか失礼な発言を見かける。その度に、あの時の閉鎖的な悲しい気持ちを思い出してやるせなくなる。1ファンでさえそうなのだから、当事者の受け止め方はどうだろうと考えてしまったりもする。2人の対応の俊敏さで数は減ったとはいえ、一度出たデマをその後追ってもいない人が、間違った情報で止まったまま呟くことが何ともやるせない。

あのポストをした人は相変わらず誹謗中傷のネタになりそうなポストをしているようだけれど、5月のポストは他のように画像があるわけでも、証言があるわけでもないポストだった。
誰からの暴露もなく(よくこういう系で見かける架空の関係者だの友人や身内もいない)、そもそもの元ネタさえ画像も音声も証言も動画も何もない。
急に降って湧いて、そして不思議なのがいつの間にかお金を払って揉み消されたみたいになっていた。
でも、揉み消す最初がどこからも出てこない。急に煙があがってある意味ホラーかファンタジー。そして、その悪意あるネタが、最初に芸能界でばらまかれて色々記者に追いかけられたけれど(これこそ取り締まるべき)何も出てこなかったとのこと。
SNSが発達して、記者以外にも撮られる機会が増え、追われたら何かしら出てきたり、何なら偽装とかもある世の中で何も証言や証拠がない。
ん? 書けば書くほど本当に最初から最後まで何もないw

お二人のラジオは、本当に素晴らしかった。声明を出しただけだったら、ネガティブなインパクトが強すぎて、今よりも多くの人から疑惑と思われていたと思うとゾッとする。
はっきり否定することはするけれど誰も責めることなく悲しさを伝え、一緒に名前を出されてしまったお仕事仲間の方への配慮もあった。そして途中から質問コーナーを作ることで毎週のラジオというエンタメとしても成り立たせていたのがさすがだった。やり取りから仲の良さや日常の穏やかさやお人柄が十分に感じられたけれど、ガセが拡がりさえしなければ必要なかったことでそれが切ない。

そして、所属事務所の総会で、「星野源に関するポストにマネージャーが気付き、事実無根なことだったから早く公表しようと動いた」という言及があった。この総会での「事実無根」の発言って大きいと思う。
芸能界に詳しくないから、揉み消しとか色々実際あるのかどうかは知らないが、今回の場合、所属事務所は上場している会社だから、株主総会で株主への説明責任があり確実な情報だけを伝えていた。今後の展望などでわからないことは、わかっていることだけを専門分野の人が説明をし、明言を避けていた。そういう意味で他の芸能事務所の声明とは別で、「事実無根」の威力はより強い。

でもそれを知らない人たちは、これからもきっと話題に出すのだろう。SNSに限らず人というのは調べもしないで、ああだこうだと言いたくなり、それが真偽不明のままSNSでバズったり影響力のある人間が発言することで急に大きくなるから、今回みたいに煙が立つはずもないことで燃えるのだろうか。
それに一番くだらないのが、あの人はこうだったからこの人もこう、こういう見た目の人は前にこういうことしてたからこの人もこう、という全く根拠のない連想ゲーム。人は人。ばらばら。

前回初めてのノートでお二人のその時期の活動を追っていればそもそもありえないと書いたが( https://note.com/witty_dill518/n/nd723d35c70bf?sub_rt=share_b )、それとは別に今度「いのちの車窓から2」が発売されるので、いまだに色々言っている人にもっともっと届くといいなと思う。

https://note.com/kadobun_note/n/nd2c4190b546b?sub_rt=share_b

星野源 いのちの車窓から2

https://amzn.asia/d/0QNVhkP

雑誌連載を全て読んでいたけれど、前回のいのちの車窓から発売以降の連載は、よりグググと心が抉られるような辛かったり愛おしい内容だった。SNSについての関わり方やご家族とのやり取りで本当に素晴らしいことが書かれていることもあるので(連載から抜粋とのことなので、そのエッセイが載っていたら良いなという希望的観測)、願わくはファン以外の方にも手にとっていただきたい。


数ヶ月たつのに思っていた以上にネガティブな出来事で辛かった悲しかったに未だに心が引っ張られている。日常の仕事や生活で辛いことがあった時の逃避だったり次への活力としてエンタメに依存しているので、そこが脅かされたことが恐怖だった。日々ネガティブな話題に事欠かないけれど、こういう思いをする人が減るといいなと改めて思う。
フェスにお二人の映画とせっかく夏に楽しいことが待っているので、ここで上手く切り替えて、もう少しポジティブな出来事を楽しもう。

そして、お二人の穏やかな生活と幸せを変わらずに祈っています。

#星野源 #新垣結衣
#いのちの車窓から2


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