
ジャパニーズウイスキーの定義
はじめに
今ウイスキーブームが止まりません
特にジャパニーズウイスキーの需要が高まり原酒不足が起こっています
日本ブランドは信頼、安心、繊細ということも踏まえて世界各国から高い評価を受けています
しかし日本には4大ウイスキーのような製法品質の基準が数年前までありませんでした。
明確な定義がないことの何が問題なのか?
それをこれから説明していきます
ウイスキーの定義がなぜ必要なのか?
そもそもウイスキーに法律のような面倒な定義が必要なのか?
ウイスキー検定、コニサーを受験される方も何となく覚えるのも大変だと思います
ただ定義がないと大変なことになるのです
そして理由がわかれば覚えるのも楽しくなってくるので簡単に説明しますと
・海外産ウイスキーをメイド・イン・ジャパンと偽って販売してる
・熟成していないのに10年熟成として販売できる
・モルトウイスキー、またはグレーンウイスキーが10%入っていればウイス
キーと名乗れる
つまり10%はウイスキーだが残りの90%は別のスピリッツでもいいということです
これでは日本の信頼は落ちますよね
ここからはは細かくわかりにくい定義を簡単に説明します
わかりにくい元々の定義
・熟成年数の決まりがない
・製造地域も表示しなくていいため、どこで造られているかわからない
総量の90%以下であればモルトウイスキーやグレーンウイスキー以外の物
を使用してよかったのです。
要は「10%はウイスキーだが残りの90%は全く別のアルコールが入っている」ということです。
さすがにここまで極端なことはしないのでしょうがこれでもジャパニーズウイスキーとして認められていました。
要はパクリになるわけです。
日本の良さは信頼、安全、安心というイメージがあります
ウイスキーによって日本のイメージダウンにつながる恐れがあるのです
しかし、2021年より本格的にジャパニーズウイスキーの定義ができましたのでこれらを説明します
2021年より施行されたジャパニーズウイスキーの定義
現在では規定日本洋酒酒造組合によって細かい規定ができました。
ジャパニーズウイスキー、日本を連想させる表示を行ってはいけないというルールが作られました。
よってジャパニーズウイスキーは100%日本国内で作られたウイスキーということになります。
・原材料は麦芽、穀類、日本国内で採取された水に限ること。
・麦芽は必ず使用しなければならない
・糖化、発酵、蒸留は日本国内で行うこと。
・95℃未満で蒸留すること
・700リットル以下の木樽で、3年以上、日本国内において貯蔵すること。
・日本国内で容器詰めすること。
・色調のためのカラメルは使用可能とする
これらの条件を満たさないとジャパニーズウイスキーとは認められません
世界5大ウイスキーの一つであるジャパンニーズウイスキーは味だけでなく信用、安心、安全も期待されてます
たった一つのことがきっかけで評判が落ちたり日本のイメージが悪くなることも考えられます
土屋守さんが発足したウイスキー文化研究所や定義をつくるために動かれた方達に感謝したいと思います
おわりに
今回の説明でわかりにくい部分も多々あったかと思われます。
ウイスキー検定、コニサーを受験される方も質問を受け付けていますのでtwiierの方から気軽に聞いてくださいね
twitter @rohiwhisky