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好きを仕事にする難しさ

好きを仕事にしたいと考える新卒は多くいますが、好きを仕事にできる人は約3割と言われています。
大体、4人に一人が好きな事を仕事にしているそうです。

さて、介護職の中にも「好きな事を仕事にしたい」と違う道を選ぶため転職をする人がいます。
そして、その割合は他業種に比べて多いとか。

また、大抵は1年を経たずに介護の仕事に戻ってくる人も多く、面接会などで出会います。

なぜ、そんな事になるのか?
色々な求職者と面談をして見えてきたことを今回はお伝えしたいと思います。

出戻りになる理由

まず、一つ目の理由として考えられるのが、好きな事を仕事にしたいと言っている割には、好きな事を学べない気質が挙げられます。
介護職の仕事はよく言えば、マルチタスク。悪く言えば、中途半端に終わらせても誰かがフォローしてくれることも多い仕事です。

多くの場合、好きなことを仕事にするためには、その分野に対しての知識とスキルを身に付ける必要があります。
そして、仕事に対してある一定はフォローがあっても、自分でやり遂げないといけない場面が多くあります。

しかし、興味はあっても、それを継続して続ける忍耐力や集中力が不足していると、難しくなります。
好きなことを仕事にするためには、継続的な学びと自己研鑽が不可欠ですが、それができないと、思うように成果を上げられず、仕事に対する満足感や達成感を得ることができません。

二つ目に、転職前のリサーチ不足が挙げられます。
転職を試みる際に、十分な準備や計画を立てずに行動することが多いと、新しい職場での適応や成功が難しくなります。
好きなことに挑戦する際には、具体的な仕事内容などのリサーチは必要不可欠です。
でも、リサーチ不足なまま転職してしまうと、期待していた成果を得られなかったりします。
その結果、自信を喪失し、元の介護職に戻ることになります。

さらに、介護職は、お客様の生活を支え、直接的に感謝されることが多いため、自己効力感や達成感を強く感じられる職業の一つです。
そのため、他の職業に転職しても、介護職で得られた充実感や感謝の気持ちを感じる機会が少なく、結果的に介護の仕事に戻りたくなるようです。

自分の特性や興味を見つめ直し、より計画的に準備をすることで、好きなことを仕事にする夢に近づけるかもしれませんが、今ではないのでは?と思う出来事に直面する事が多々あります。

介護職の方が「好きな事を仕事にしたい」なんて話をしていたら、一度、踏みとどまって考えてみるように伝えてみたほうが良いかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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