またぼやいています
今日から4回、いつもとは別の公民館で代打講師である。
行ってみると、普段わたしのやっている教室と似たような構成で、まぁ慣れ親しんだ雰囲気だ。
というわけで教室自体は滞りなく進行して、まずまず問題なく終了したが、気になったのは、やはり生徒さん方の年齢層だ。
これは自分の教室でも一緒なのだが、有り体にいってだいぶ高齢化が進んでいる。
お話を伺うと、やはり長くやっているとだんだん平均年齢が高くなり、あるラインを越えると辞める人が目立つようになるようだ。
どんなグループでもそうなのだが、有志でやっているものはどうしても新陳代謝が難しい。
定期的に新しいメンバーを迎えていくというのは、例えば自治体が運営する講座のように、常に多数に向けての広報する力がないと難しく、一般の教室ではどうしても先細りになりがちに思う。
それと単純な高齢化の話とは別に、実は絵画という分野そのものが持つ問題もある。
つまりそろそろ筆と絵の具という道具立てが古くなりつつあるということだ。
あと10年のうちには、学校でのお絵描きはタブレットで、という世界はやってきそうで、それについてはいろいろと思うところもあるのだが、とにかく避けられそうにはない。
もっと年上の世代でも、先取りでそういうものを学びたい、という声は出てくるだろうと思う。
さらに言ってしまうと、AI絵画というものも出てきているので、「描く」という行為自体が、過去のものになる可能性だってなくはないのだ。
そういったニーズが出てきたときに、公民館の小さな同好会はどのように対処していくのか、ちょっといろいろ難しいなと思っている。
なんだか暗い話になってきた。
「老兵は消えゆくのみ」なのかもしれない。
もちろんわたしだって、今からタブレットを購入して、デジタル絵画を試してみたい気持ちはあるのだ。
ただちょっと懐が心許ない。
そんなことを言っているから老兵なのだが・・・。