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あれだってさ

いや、つまり今年の「新語流行語大賞」がね、「あれ」なんで。
どこのニュースでも、トップ扱いだ。

けれど、もうヒットとか流行とか、昔みたいに猫も杓子も無条件に飛びつくようなご時世ではない。
「あれ」といわれても、興味がない身には「なに?」だろう。

物事には、旬というものがあって、いくら昔ウケたからといって、いつまでもズルズルやっているのはつまらないし、見苦しい。

年中行事の「新語流行語大賞」も「今年の漢字」も、とっくに旬を過ぎているのだから、そろそろ誰か止めようと言わないのだろうか?

言わないどころか「紅白歌合戦」も「行く年来る年」も、今年もまた粛々と行われるのだろうし、来年は来年で「24時間テレビ」も「27時間テレビ」も放送されるのだろう。

組閣の時に首相の発表するの「◯◯◯しよう内閣」みたいなつまらぬキャッチフレーズ。
予算を組んだ時の、これまたつまらぬ「数字の語呂合わせ」
「ベスト◯◯◯賞」
「バレンタイン」と「クリスマス」
とりあえず「女子高生を出したCM」
「異世界転生」のマンガ

世は旬の過ぎたもので溢れている。

さすが農耕民族の継続性にかける熱意は侮れないとは思うのだが・・。

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しかし、長く生きていると、どうしても我が身を顧みてしまう。
偉そうに世相を斬って溜飲を下げているわたしだが、自分の今日の仕事は、昨日の焼き直しではないのか?

考えるだに恐ろしいではないか。

もう、安定と惰性の、ぬるま湯に逃げ込みたい自分。
いや、惰性でしか動けなくなっている自分。

自戒せねばなるまい。

急に弱気になってしまったので今日はおしまい。


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