年の瀬雑感
思いついて、手帳を新しくすることにした。
といっても昔からずっと使っている銘柄があって、それを4月始まりから、1月始まりにしようというのだ。
4月始まりを使っていたのは、長らく学校を中心に生活していたからで、これはもう学生時代から、就職して高校教員、退職後多少のブランクを経て専門学校講師、と続いた私のキャリア上仕方がないことだ。
私にとって新しい年というのは新年度のことだったのである。
しかし学校と全く縁の切れてしまった今、別に年度にこだわる必要はない。
むしろ年度区切りの手帳というのは、1月始まりに比べて印刷数が少ないらしく、ちょっと油断していると店頭から無くなってしまう。
その上、お気に入りのブランドは、そんなにメジャーではないので、最近は都内の大きな文具店でもなかなか見つからないのだ。
ならばこれからは少しでも手に入れやすい、1月始まりに変えてもなんの問題もないだろうと考えたのである。
思いついたのはいいが、この年の瀬にそれだけのために出かけていく気にもならず、かといって後回しにすれば忘れてしまいそうなので、結局ネットで探して購入することにした。
以前にも店頭で見つからずにネットに頼ったことはあったのだが、なぜだか店頭では見かけた、「ただの中身だけ」交換する品物がなくて、いらないカバーだのがついてきてちょっと割高になる。
メーカーにもいろいろ事情があるのだろうけれど、送料だってかかることだし、これはあまり面白くない。
つい、そんなに急いではいないが、「近々買わなければならない」工具やらを一緒に注文して、〇〇円以上送料無料の壁を超えることにした。
全くアマゾンの思う壺である。
で、注文をクリックして気がついたことは、配達予定がなんと1月1日だということだ。
いや、そんなに急がなくてもいいし、配送業者さんだっておせちも食べたきゃ寝正月もしたいでしょ、と思わずパソコンの前でいらぬ罪悪感に苛まれている。
資本主義というのは罪深いものだと再認識。