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娘思い通りにならない問題

大河ドラマ視聴。朝ドラに続いてこちらでも「娘思い通りにならない問題」が勃発。

自分は子供を作らなかったので、親の苦労というのがわからない。
こんな言い方は全方向に失礼だけれど、「きっと大変なんだろうなぁ」以上の感想がない。
教員として子供とは関わったけれど、それはそれこれはこれで、全く違うものだ、ということも理解しているつもりだ。
なので自分の親を含めて、子供をどんな形でも独り立ちさせた方々には畏敬の念しかないのだ。

ただ担任をして、保護者面談などをすると、悪い意味ではなくて、ああこの親にしてこの子ありだなと思うことは多かった。

いわゆる似た者親子というのもあるし、教室では尖っていても、親の前ではなかなか素直だったり、こちらは望洋としている生徒だなと思っている子供に、親はことのほか面白みを感じておられたり、なかなか興味深い。

そんな中で一つだけこれはまずいな、と思う親子関係のパターンがあって、それが親が完全に子供を支配してしまっている状況だ。

こちらが生徒に何か聞くと、親が代わりに答えてしまう。
あるいは親の前で生徒が完全に黙ってしまう。
そして特に反発する態度もない、などの様子が見えると、大丈夫かいなと感じたものだ。

そういう子供が皆不幸になるかと言えば、そうでないこともあるのだろうし、わたしに確かめる術もないが、不登校だの、非行だので面談した中には、しばしばこういう親子関係が垣間見られたように思う。

当たり前だが、子は親の所有物ではない。
しかし特に幼児期までは、子は子で人格があって、それは自分の思い通りにはできないし、してもいけないのだ、ということを身に染みて感じるのは難しいのかもしれない。

賢子に苛立つまひろの描写を見て、そんなことを考えた。

一般論である。
あくまでわたしが「かもしれない」と言っている話なので、ご不快に感じた方がいれば申し訳ない。

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