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淡々と筋肉痛の原因を語ろう

朝から筋肉痛である。

昨日は健康診断の後、午後は自分の仕事をしようとアトリエに向かった。
で、到着すると、アトリエの作家さん達が何やら作業しているのが目にはいる。

こちらの顔を見るなり、「ああ、タグチさん、いいところに来た」と・・・。

どうやらずっと先送りにしてきた、共有スペースの整理に手をつけたらしい。
まったく唐突ではある。
とはいえこういう状況で手伝いを断れるほど、わたしも人生経験を積んでいないのだ。

結局、まずは敷地の隅で、ここ数年でずいぶんと育ってしまった、パイオニアツリー達を伐採する作業を手伝うこととなった。

ちなみにパイオニアツリーというのは、野っ原が森へと変貌するときに真っ先に生えてくる、草と木の間のような植物のことで、シラカバとかタラノキとかが代表的である。
アトリエに生えているのは、おそらくアカメガシワで、3年くらいたったものは根本で直径5cmくらいにはなっている。
これを手鋸で片っ端から切っていくのだ。

格闘すること30分。
だいぶスッキリしたが、今度はそれら植物の陰に埋もれていた、大量の木材が出てきた。

これは、元の工場の建物をリフォームしたときに切り出してきた柱で、4寸角(一辺12cm)もある。
出てきたものは仕方ないので、これも別の場所に運ぶことにする。
木の枝よりはだいぶ重い。
しかもどうやらある種の虫達(黒光する憎い奴)には、居心地が良かったと見えて、下の方に積んであった材木の陰から、時々顔をだすではないか。

まぁ、そんことにいちいち悲鳴をあげるほど、我々は柔ではないが、あまり気持ちの良いものではない。

ハンドリフトという、台車の親玉みたいな道具を出してきて、なんとか一山を運びきったときには、また1時間ほどたっていた。
この頃には最初2人で作業していたのが、5人になっている。
作家同士それなりに結束は硬いのだ。

ようやく作業が終わったと思えた頃、さらにダメ押しのように、別の場所から別の材が出現した。
よりによって今度は鉄骨である。
誰がこんなものを持ち込んだのかと、小一時間問い詰めたい気分になったが、もうそんな体力もない。

一同黙々と、材木よりさらに重い塊を持ち上げ、担ぎ、場所を移動することとなった。

なんでもどこかの誰かが、鉄骨の屋根を架けようとして、材料を購入したはいいが、作業に入るのが億劫になって、放ったらかしていたものをもらってきたらしい。
確かに組み立てれば、屋根になりそうな気もする。
組み立てれば、だけれども。

この作業にさらに1時間、若い人たちはまだまだ元気だったが、わたしは若くない。
ご苦労様でしたと、ペットボトルのお茶を奢ってもらって解散となったが、結局自分の仕事はできなかった。

というわけで、本日の筋肉痛があるわけである。

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