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日常への回帰
アトリエにもだいぶ人が出てきて、賑やかになった。
一応今年初めて顔を合わせた3人には「どうも今年もよろしく」みたいな挨拶をする。
1人目、10年ぶりくらいに聞く「あけおめ、ことよろ」という台詞を吐いた女性陶芸作家さん、うん、その大人になっていない感じ、大変よろしい。
2人目は、こちらの顔を見るなり仕事の代打を頼んできた。
「で、それいつ?」
「明後日」
「もう少し早くいいなよ、俺が忙しかったらどうすんの?」
「忙しいんですか?」
「いや、暇だけど・・」
「あざーす」
というわけで、今年も頼まれ仕事人生は続く。
そして3人目は非常にすまなそうに、木屑の処理代に使う、木工チームの共用費、一万円也の請求をしてきた。
あぁ、確かそういう話が出たのは、去年の秋で、なかなか涼しくならないねぇ、なんて愚痴をいっていた頃だ。
これに関しては一言も言い訳できない、すっかり忘れていた。
ただ聞いてみたら他の誰も払っていなかったらしくて、少しだけ罪悪感が薄れたりする。
申し訳ない。
というわけで、もうあとは通常進行。