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結局悪口

年賀状は還暦の年にやめた、2年前だ。

やめるにあたっては特に案内など出さないで、いただいた賀状に対して寒中見舞いを返し、その中に年賀状仕舞いをした経緯を書くことにした。
枚数はちゃんと数えていないが、2年で1/10くらいの量になっただろうか。
元々が大量のハガキを出していたわけではないが、それでも年末の大仕事が一つ減ったわけだ。

もともと粗忽な性格だから、喪中の案内をもらったところに能天気な賀状を出してしまったり、パソコン内の名簿を更新し忘れて、離婚して名前の変わった相手に元の苗字で出してしまったりと、失敗は数しれない。

もう少し自分に厳しい性格だったら、正月早々落ち込んでおせちも喉を通らないところだが、まぁやらかしてしまったことは仕方ないと諦めた。
諦めたが、わたしという人間に対する周囲の信頼感は、多分確実に下がったことだろうと思う。

とにかくそういうことが無くなるだけでも、「気持ち」はだいぶ楽になった。

                         

ところで「気持ち」と書いたのは実際の仕事はあまり減っていないからだ。
つまりそれが連れ合いの年賀状問題である。

彼女は、相変わらず年賀状を出している。
そして出すけれど作らない。
デザインも宛名の印刷も、郵便局にお年玉付きハガキを買いに行くのでさえ、結婚以来ずっとわたしの仕事なのである。

その上何が面倒だといって、丸投げするくせに、できたデザインだの文面だのに細々ダメを出すわけで、毎年これに結構な時間を取られる。

困ったことなのだ。

そこで、今回の郵便料金の大幅値上げに鑑みて、連れ合いにも年賀状仕舞いを勧めてみた。
彼女もそこそこ乗り気になったので、ここは気の変わらないうちにと思って、今年は率先してデザインを作り、ご挨拶の文章も考えた。

だのに、例によってまた、どこか気に入らないという。
具体的な指示はない。

あー。
というわけで、ハガキ作りを投げて、この記事を書いている。


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