#18 謝り方には人間性があらわれる
オンライン英会話を受けていると、たまに遅刻やキャンセルを経験する。
それは講師側も生徒側も同じ。
私も1度だけ、9分遅刻したことがあった。
開始時間を間違えていたのだけれど、その時は慌ててレッスン室に入って、
「I'm really sorry.I made a mistake with my lesson time.」
と謝った。
幸いこの時の先生は群を抜いて寛容な先生だった。
「謝らなくて大丈夫ですよ!来ない生徒もよくいるから」
と慣れた様子で謝罪を受け入れてくれたのだが、申し訳なさ過ぎてレッスンの最後にもう一度お詫びをした。
そして先日、今度はその寛容な先生がレッスンに遅刻した。
いつも通り予習をしてからスタートボタンを押す。
しかし先生はちっとも現れない。
「あれれ…変だな」と思う。
それでも暫く待ち続ける。
しかし先生は現れず、2分が経過したところで、残念ながらレッスンが自動的にキャンセルになってしまった。
画面が切れた瞬間、
「えぇーーーーーーっ」
とショックのあまり絶叫し、机に突っ伏した。
2日後またその先生のレッスンがあった。
はたして2日前のキャンセルついてどんな反応をするのだろうか。
少し不安を感じながらレッスンを受けた。
スタートボタンを押してみたら、まだ先生は入室していないようだ。
「あれれ…またか??」
1分待っても現れない。
不安がよぎる。
先生はもうレッスンをやってくれないのかな…
そう思っていたら、1分30秒ほど経過したところで先生は入室してきた。
「聞こえますか??」
と言う先生の声は聞こえたのだけど、どうも顔が見えない。
どうやらカメラが起動していないらしい。
先生は一生懸命カメラの接続を確認する。
しかしどうやらカメラは壊れてしまったようだ。
仕方なく初めて音声だけのレッスンを受けることとなった。
しかし先生はこの間、謝りっぱなしだった。
遅れてしまったことやカメラの故障、そして前回のレッスンキャンセルについて、きちんと理由も含めて説明と謝罪をした上で、
「待たせてしまって本当に申し訳ないです。恥ずかしいです」
と詫びてくれた。
残念ながら表情は見えなかったのだけれど、先生の声からは誠意を感じた。
少なくとも私には、
「重ね重ね申し訳ないです」
くらいのレベルの謝罪に感じた。
なので、
「心配しなくていいですよ、気にしてないから」
と伝えておいた。
オンライン英会話を毎日のように受けていると、色々な先生に出会う。
レッスンに遅刻してくる先生も少なくない。
レッスン中にパソコンのプログラムの更新をするために2,3分中断した先生もいた。
そして中には謝罪しない先生もいる。
もしかしたら先生達の国では大して問題にならないのかもしれない。
でもそれは結果的に
相手の貴重な時間を奪うことになる。
誰しもミスをするものだ。
それは生きていくうえで避けようがない。
だからこそ
起こってしまったことより、どう謝るかの方がよっぽど大事
だと気づかされたレッスンだった。
因みにこの時、先生は通信が自動的に切れる時間ギリギリまでレッスンをしてくれた。
終了時間のカウントダウン表示に気づいたのは強制終了5秒前。
挨拶もそこそこに突然終わってしまったレッスンの録音を聴きながら、思い出して笑った。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。