【嫌われたくない】気持ちが【配慮】に変わる時
オンライン英会話で時々受けているセルビアの先生。
彼女はいつもハキハキしていて、よくヨーロッパの文化について教えてくれる、毎回ディスカッションがとても盛り上がる先生だ。
先日、デイリーニュースのレッスンで、ヨーロッパの電車について議論した時のこと。
ディスカッションの質問の中に、
【海外で列車移動したことがありますか。鉄道サービスはどうでしたか。】
というものがあった。
事前の予習の段階で私は、
【ワルシャワからウィーンまで電車で移動したときに、ヨーロッパの駅ではアナウンスが無い事に気づき驚いた】
という話をしようと準備していた。
以前先生から列車旅行が好きだと聞いたことがあって、もしかしたら昔の経験を共有できるかもしれないと思ったからだ。
予想通り、選んだ記事はとても盛り上がった。
90年代にヨーロッパでよく走っていたという、車も運べる寝台車の話や、先生が行ったドレスデンの美しい街並みと歴史など、写真を見ながら色々と説明してもらい、普段日本で生活していたら知り得ない興味深い話が聞けて終始大興奮だった。
そして話が【先生のバケットリスト】に移った時、私は一瞬フリーズした。
先生がこの先の人生で行きたい旅行先の中に、【ウィーン】を入れている事を知ったから。
私がここで昔話をしてしまえば、場合によっては、早朝から英語を教えている先生に対し、趣味の域を出ない英語レベルの私が、昔話でマウントを取ったような構図になるような気がした。
考えすぎかもしれないけれど。
でもこの先生には、これから先も英語だけでなく、ヨーロッパの歴史や文化について教えてもらいたいと思っている。
私は慌てて頭の中をフル回転させて、2つ先に待つ例の質問の回答を、台北の地下鉄の話にすり替えた。
レッスンの後復習しながら、心の中の【嫌われたくない】という打算的な感情が働いたのかと思うと情けなくなった。
そして、そんな事を考えていたら、気づくと、
「私は嫌われたくない一心で、解答を変えたのかな?」
とChatGPTに質問していた。
ChatGPTは、
「嫌われたくない気持ちもあると思いますが、それは相手に対する配慮だと言えるでしょう。」
と教えてくれた。
私の中にない発想だったので、とても驚いた。
そして分かった。
どうでも良い相手に対して、嫌われたくないと無理して付き合う必要は全くないけれど、大切に関係を維持したいと思う相手に対して抱く【嫌われたくない】という気持ちは、配慮と呼べるのだと。
そうAIに教えてもらい、長年持ち続けていた、自分の中にあるぼんやりとしたコンプレックスを、少しだけ理解できた。
年齢を重ねるうちに少しづつ、嫌われる勇気は持てるようになってきたと思う。
でも大事なのは、大切な人たちに対して、【嫌われたくない】感情の裏側にある【配慮】の気持ちを持ち続けていくことだと。
そうAIに教えてもらったような気がする。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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