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シローさん ワナを盗まれる。犯人は!
自給する暮らしを目指しているので田んぼや畑仕事がなかなか忙しい。シローさんの住んでいる兵庫県竹野町では、たいてい人が集まれば天気の話題はすっ飛ばしてシカやイノシシの話題になる傾向が著しい。獣害談義だ。
9月の半ば過ぎには発情した雄ジカが「ヒョエー」と素っ頓狂な声で鳴き始める。今年は白大豆を山裾の畑に植えたんだけど、ヘリの一列の葉っぱがきれいに無くなっていた。やられた。さっそく翌日網をぐるりと張りめぐらしたので何とかセーフ。 何度か攻防を繰り返してようやく収穫にこぎつけ、辛勝っぽい結果にはなった。
ところが日に日にシカの数が増え、イノシシが昼間っから闊歩している事態になって、「これは大変、よっし捕ったる!」と畑の栗の木にワナを仕掛けた。 一応シローさんは狩猟歴15年。狩猟シーズン(11月15日~3月15日(兵庫県は特例))は罠師なのだ。
ワナを仕掛けた12月8日から記録用にトラップカメラもセットしておいた。
9日に見に行くと変化なし。畑にはたくさんの足跡が残っている。濃さが半端ない。よっし、山に入ってみるかと杉林を入ってみると。
濃い濃い。めっちゃ足跡だらけ。そして目の前にあったのは
バーン!とあけっぴろげに開いた防獣柵のドア!うそやろ!冗談キツイわ。こんなん、なんぼでも出入り自由やん!防獣柵の意味ないやん!
もしかしてと 少し離れたもう一カ所のドアを見に行ったらやっぱり開きっぱなし。頭くらくらしてきたシローさんは、針金でキッチリ封印しましたよ。
元をシャットしたんでワナも意味ないな~と翌日見に行くと、なんとワナが掘り出してあるではないか!
ええええええええ!イノシシが残っとった?やられた~。と数日ほったらかしていたが、回収しなきゃと見てみると、あれ?塩ビパイプがない!
イノシシが鼻で掘り出したにして(じつは過去に何度も痛い目にあっている)もその辺に転がってるはず、と探してみてもない。??????
まさかと思うけど「人?」「誰かが持ち去った?」「なんで?何するん、そんなもん持って帰って」 う~んわからん。
と、困っていたんだけど
「そうだ!トラップカメラセットしとった!映像見ればわかるやん!」
と 気づいたのが12月14日、午後7時すぎ。そう、ついさっき。
で 写っていたのが シカにつづいて タヌキ!おいおい塩ビパイプ咥えとるやん。自慢げに!!!犯人はおまえやったんかい!!