シローさん

兵庫県最北の竹野で暮らしています。山羊やニワトリを飼い、夫婦で自給農業展開中。日々の暮…

シローさん

兵庫県最北の竹野で暮らしています。山羊やニワトリを飼い、夫婦で自給農業展開中。日々の暮らしの風景や出来事などを書きます。

最近の記事

笑いのとちもち

この世界は殺意と悲しみとに満ちている 新しい朝と夜が来るたびに絶望をかみしめる どの道を通っても行きつく先は同じ 「ハハハハハ もう飽きた」 「そうね もう絶望には飽き飽き」 だから 少し笑って 絶望の先に進もう  さあ あんこを包んで搗きたての栃餅を食べよう

    • ソゾの佃煮

      2月18日。まるで春の陽気なので海を見に行った。海の活動拠点にしている宇日の舟屋の前は昔ながらの石ころ浜。この季節はたくさんの漂着物が押し 寄せてくる。  漂着物には良いものと悪いものがある。良いものとは生活に利用できたり、見ていて気持ちが休まったりするもの。生活・ロマン系とでもいおうか。  いっぽう悪いものとはもろにゴミであり、気持ちが暗澹とするものたちだ。漁業ゴミやペットボトルなど捨てられた空容器が大半を占める。厄介ゴミ・非ロマン系だ。  舟屋の道向かいにお住いの95歳の

      • さよなら モモちゃん

         2024年のお正月が普通に明けて、ちょっと遅起きの寝ぼけ眼をこすりながら小屋に向かって朝の餌やり。雪のない正月もいいねと言いながらモモちゃんにはいつもの「しいな米」と「ひえ」の混じったのと大豆の殻をあげ、ニワトリたちにも野菜くずと「しいな米」を。一年365日欠かさず家畜の世話をする、2024年の初日だ。動物たちにはお正月なんぞあまり意味がないが。  家族そろって遅めの朝ごはんはお雑煮やおせち料理がならんだ。今年は10月に獲った竹野川のアユの昆布巻きや年末にいただいた宇日の

        • はじめはいつも浜雪

          家の周りも少し離れた仕事場も20センチほどの雪が積もった。 今朝早くから朝市に出かける妻は自分の車ではなくシローさんの軽トラで出動。おとといからの雪はどうやら海沿いだけで内陸の豊岡や日高ではあまり 雪がないのだそうだ。雪が欲しくてたまらない神鍋スキー場はオープンできない状況だとのこと。 「年末の雪は浜雪から始まる」っていうのをまたしても実感する。 このあと雪雲が南下して山沿いにも降るんだろうけど どうなることやら。  12月になってからも狩りは絶不調。ここ10年間こんなこと

        笑いのとちもち

          シローさん ワナを盗まれる。犯人は!

           自給する暮らしを目指しているので田んぼや畑仕事がなかなか忙しい。シローさんの住んでいる兵庫県竹野町では、たいてい人が集まれば天気の話題はすっ飛ばしてシカやイノシシの話題になる傾向が著しい。獣害談義だ。    9月の半ば過ぎには発情した雄ジカが「ヒョエー」と素っ頓狂な声で鳴き始める。今年は白大豆を山裾の畑に植えたんだけど、ヘリの一列の葉っぱがきれいに無くなっていた。やられた。さっそく翌日網をぐるりと張りめぐらしたので何とかセーフ。 何度か攻防を繰り返してようやく収穫にこぎつけ

          シローさん ワナを盗まれる。犯人は!

          シローさん 散髪屋に行く

          はじめまして。シローさんです。気がつけば定年を過ぎてもう8年。 髪の毛もすっかり少なくなってしまいました。 先月のことですが、散髪屋に入って座ったものの私と理髪師の間に 言葉ではうまく言いあらわせない「沈黙の間合い」が生まれました。 「どうします?」「どうしますっといわれても」 双方とも次の言葉がでてこない、気まずい雰囲気。 (あっちゃ、勢いで入ったけど、そもそも髪の毛あれへんやん) (うわ、このおっさん、難易度高いのか低いのか。まあなんとかしなきゃ) 「ちょい小ぎれいにして

          シローさん 散髪屋に行く