祥太

文章を書くのが好きな33歳です。 日頃感じていることを綴っていきます。

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最近の記事

教育

中学生時代 足裏マッサージを施してくれた父 短く、太い指で精一杯押してくれた 仕事で疲れていたろうに精一杯押してくれた 足ツボの知識は皆無だけど精一杯押してくれた 父の思いはわたしの足を通じて全身に伝わった 高校生時代 毎日お弁当を作ってくれた母 毎日朝5時に起きて作ってくれた わたしの健康を思って作ってくれた 毎日わたしの喜ぶ顔を想像しながら作ってくれた お弁当を開けると母のほほえむ顔がみえた わたしもつられてほくそえむ すべて平らげてごちそうさまでした それを楽

    • 日暮里にて

      梅の実が熟して黄色くなる頃に舗装された道路を歩く 西に沈まんとする太陽 微笑む 水で溶いたあかね色の絵の具を放射状に広げながら スーパーの前で談笑するお母さんたち 公園で走り回る子どもたち その顔にはあかね色が溶けていた 太陽が微笑みながら背を向ける すると目の前が菖蒲色におおわれた 待ってましたとばかりにホタルが舞い散る しゅーんしゅーんと青白い像を残しながら この瞬間わたしは黒いシルエットとなって この風景に溶け込むのであった

      • 【詩】病気をしたのね、おめでとう

        息つく暇もなく働く君へ 平日も夜遅くまで働き 土日の休みもなし 資料作りに追われ、スマホも鳴りっぱなし 誰からも休むことを許してもらえず ただただ追われっぱなしの日々 こうなったら病気をするしかないな 病気は神様からのプレゼント 数字がすべての世の中だ 人間は利口ぶる愚か者だから騙すのはカンタン 検査結果にゼロをひとつ足せばよい これだけで人間は大騒ぎ 大丈夫ですか? 入院するみたいですね ゆっくり休んでください こうしてやっと休息がもらえる 本人に自覚症状はない 当たり

        • 才能のある人は不幸だ

          HELPを歌いあげたジョン・レノン 最後の審判を描きあげたミケランジェロ 子を失った思いを書きあげた中原中也 彼らから吐き出された色の深さに気づく者はいない 彼らからみれば心の闇があふれ出た深い深い蒼黒の色 人からみれば陽光降り注ぐ澄み切った鮮やかな軽やかな青色 人が青の華麗さに熱狂するごとに彼らの心には醜悪の蒼が重くのしかかる 自分に才能がなくてホントに良かった 人には青くみえ自分には蒼くみえる世界はいったいどんなものであろうか そんなことを考えながら午前10時の

          【詩】 ピカソ

          おれがどうしてあの目つきをしているか知ってるかい? 自分と闘っているからだよ。 きれいに描こうとする自分。うまく描こうとする自分。 そりゃ、おれにだってあるさ。 そんな自分と闘う。 そう… 画を描くことは闘いなんだ。 だから、おれの画を家に飾るなんてことはよしとくれ。 その画があんたを癒したりはしない。 そこにあるのは「きれいさ」ではなく、生命剥き出しの 「うつくしさ」なんだから。

          【詩】 ピカソ

          【詩】 虹

          情熱の赤! 知性の青! 癒やしの緑! そして黄色!黄緑!水色!紫! それから…  えっ? ちょっと… 勝手に私を七色だと決めつけないでくれる? 八色の日もあれば百色の日だってあるんだからね!

          【詩】 虹

          詩:桜

          異彩を放つ君の色 秀麗皎潔、ここにあり 白赤襲ねたその姿 十全十美と言い得たり 残す香りは馥郁と ほどなく君は露と消ゆ 遠くから聞こえるあの音は 祇園精舎の鐘の声

          詩:桜

          詩:矛盾

          目立ちたくないけど、他人と同じことはしたくない。 友達はいらないと言うけど、人一倍さみしがり屋。 あなたのことが好きなのに、冷たくしてしまう。 矛盾っていけないこと? いいや、人間味あふれる愛おしいもの

          詩:矛盾

          温故知新力−因数分解は何の役に立つ?−

          1 「因数分解は何の役に立つ?」  ある人がこんな発言をしていた。  「因数分解は何の役に立つのですか?」   確かにそう感じる人は少なくないと思う。  この発言を受けて、私は数名の友人に因数分解は役に立ってるか聞いてみると、「全然」や「因数分解ってなんだっけ?」という返答がほとんどであった。  この回答からも因数分解は実生活において幽霊のような存在であることがわかる。   しかし、こうした質問からわかるのは質問者には「温故知新力」が足りないことだ。  温故知新力を身につけ

          温故知新力−因数分解は何の役に立つ?−

              「待遠力」             ─人生を豊かにしたければ好きなビールを3日に1回にしなさい─     

          1 待遠力は人生を豊かにする 「待遠力(たいえんりょく)」こそ人生を豊かにする力である。待遠力とは「待ち遠しいと思う力」のことだ。これがあるのとないのとでは人生の張りが違ってくる。  「もういくつ寝るとお正月〜♪」という童謡がある。待遠力はこの歌詞そのまま具現化したものである。この力は幼少時代は当たり前のように持ち合わせているが、大人になると日々の忙しさから忘れている方が多いのではないだろうか。だからこそ意識して日常生活に採り入れるべきである。  私が待遠力の必要性を感じた

              「待遠力」             ─人生を豊かにしたければ好きなビールを3日に1回にしなさい─