音速の鷲乗りα 04
約1ヶ月後…
〜G空域〜
堀田〔リトル defence!〕
理樹「了解!」
堀田〔成長したな リトル。来た当初は仔羊みたいにビクビクしてやがったのに。〕
理樹「昔の話ですよ。まだまだ!」
アグレッサーに来て約1ヶ月が経った。
あの日以来 僕は次々とスキルを吸収していた。
刀堂〔リトルめ!ちょこまかと…逃すか!〕
堀田〔セイバーは、俺に任せろ。リトルお前はジェイクを追え!〕
理樹「了解!」
僕らは今2対2のドッグファイト(格闘戦)の
訓練をやっている。
僕の僚機はアシュラこと堀田1尉が
ジェイク(銭形1尉)の僚機にセイバー(刀堂3佐)が付いている。
理樹「ジェイク……あの時の仮を返しますよッ!」
銭形〔よし…リトル…そのまま付いてこい。あの時の二の舞にしてやる。〕
僕はジェイクが駆るマダラ3号を追いかけ回す。
あの時と…着隊初日と同じ状況だ。
そういえば、あの時…いきなりジェイクが視界から消えたんだったよな。
今回もその戦法を使うなら…
銭形(よし良いぞリトル、そのまま付いてこい。ここでアレを…)グッ
理樹「3.2.1…今だッ!」グイッ
ジェイクのマダラ3号は、急速にピッチアップをし減速を始めた。そして、次の瞬間…僕の
駆るマダラ0号の前から姿を消した。
しかし、僕は焦らなかった。
理樹「あの時と同じにはしません!」
なんと、理樹もジェイクとほぼ同じタイミングでコブラ(戦闘機動)を行い。ジェイクの背後に張り付いたのだ。
銭形〔何だと!? 信じられん…〕
その後、ジェイクは必死に逃げるも最後はリトルにロックオンされアシュラ・リトル組の勝利に終わった。
堀田〔やったな、リトル。〕
理樹「お陰様で最後の最後で勝つことができました。ありがとうございます。」
銭形〔お前の実力だ…完敗だよ。 306に戻っても驕らずに自己研鑽に励めよ!〕
理樹「はい!」
刀堂〔アグレス各機、帰投する。〕
3人〔了解!〕
〜 アグレッサーメンバー紹介 〜
風間 真 1等空佐 TACネーム(シン)
元某国外人部隊戦闘機パイロット 湾岸戦争等に従軍した。帰国後に306飛行隊→204飛行隊→アグレッサーとなった。凄腕のパイロット
部隊スローガンは「毒には毒を持って制す」
銭形 龍司1等空尉 TACネーム(ジェイク)
305飛行隊から空自最年少でアグレッサーに選抜される。TACネームの由来は 銭形=警官(ジェイク)からだ。緑川1尉(ライト)と面識あり。
刀堂 圭太3等空佐 TACネーム(セイバー)
201飛行隊→204飛行隊→飛行開発実験団を経て飛行教導隊に来た。ランサー達と同期である。
アグレッサー内ではお袋的存在だ。
✳︎飛行教導隊メンバーは、登場次第順次紹介します。m(_ _)m by 作者
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〜教導隊隊舎前〜
理樹「約1ヶ月と短い間でしたがお世話になりました。風間隊長」
風間「君のように飲み込みが早く優秀な人材を返してしまうのは痛手だが、ここで学んだことしっかり部隊で活かせよ。戦技会での活躍期待してるぞ。」グッ
理樹「ありがとうございました!」グッ
僕と風間隊長は強く握手を交わした。
堀田「リトル…帰っちまうのか…隊舎も近くなんだし、いつでも遊びにこいよ。」
理樹「アシュラこそ、身体にお気をつけて。」
堀田「おうよ!」
刀堂「帽振れ〜ッ!」
蛍の光が流れる
理樹「お世話になりました!」ビシッ
刀堂「帽元へ〜ッ!」
僕は飛行教導隊を後にした。
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〜306飛行隊 ブリーフィングルーム〜
豊「ここを、このようにすれば回避でき尚且つ接近できます。よって…」
渉「待て、ルーキー確かにそうすれば最短距離で敵機のケツを取れる。しかしだ…お前 その分の自分にかかるGについて考えたことはあるか?」
豊「い、いえ…」
渉「頭でわかっていても、身体が付いてこなきゃ意味がないからな。この仕事は…もう一度最初から練り直せ。」
豊「は、はいッ」(怖ぇ…)
祐介「ヘルス、オメガ メビウス、マリンと303の連中で基地上空をフライパスする。いいな?編隊長は向こうと協議した結果、ヘルス…君になった。」
佐貫「はい!」
祐介「今日はヘルスが指揮を取り、訓練を行う。各自フライト準備」
4人「はい!」
角谷「熊さん…本当にやるんすか…?」
樹「うん、面白そうやろ?」
角谷「確かにネタとしては面白そうですけど…これ隊長の許可降りますかね…」
樹「さぁ?下りるんやない?」
角谷「えぇ…めっちゃ適当…ちょっと安さんからも何か行ってくださいよ!」
柊甫「え?面白そうじゃん私も混ぜてよ。」
角谷「いや、アンタもかよ!緑川1尉〜」
光「副隊長達がOKなら大丈夫だろw」
角谷(もうヤダ…アホばっか…F-15で曲芸飛行なんて聞いたことねぇよ…)
季節は9月 小松基地航空祭まで約1ヶ月だ。
自分達の出る演目についてブリーフィングをしている最中だった。
続く…
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