音速の鷲乗りα 10




〜303飛行隊隊舎〜

神田「お〜い、お前らちょいと集まれ〜」

俺は報告書をキリの良いところで切り上げて隊長の元へ向かった。

良樹「どうしたんです?隊長」

神田「良いから良いから、皆来いって。おい、修平 説明してやれ。」

修平「了解。」

小林 修平3等空佐 TACネーム(アックス)
201飛行隊→305飛行隊→303副隊長
斧のように活路を切り開くことから斧
(アックス)と名付けられる。

修平「戦技会が来月の頭から千歳で行われる。それについて説明する。メンバーはこっちでリストアップしたから、手元の資料を見てくれ。あとリストアップされた者は今日から戦技会当日までアラート待機は免除となる。」

風子「副隊長、どうしてでしょうか?」

圭一「ようは俺たちに勝てってことだよ。
な、結弦?」

結弦「え?俺? そうだな…今年こそは勝ちたいなアグレスに。」

俺は手元の資料を見る。メンバーは

・神田2等空佐 TACネーム(ゴッド)

・小林3等空佐 TACネーム(アックス)

・竜王1等空尉 TACネーム(ドラキン)

・前原2等空尉 TACネーム(ウルフ)

・音無2等空尉 TACネーム(カナデ)

・大崎2等空尉 TACネーム(ソード)

✳︎予備 伊吹3等空尉 TACネーム(フーコ)



風子「あの…隊長ッ」

俺と風子は同じタイミングで隊長に声を
かけた。

神田「どうした?良樹、風子。」

風子「なぜ、風子が選ばれてるんですか?
 風子が…参加しても宜しいんでしょうか?」

神田「不服か? 俺はお前の飛行成績を見てメンバーに推薦したんだが、嫌なら辞退してくれても構わん。そのかわり1週間以上アラート待機になるがそれでも良いのか?」

風子「い、いえ…是非、やらせて下さい!
 よろしくお願いします!」

神田「おう、お前らそのメンバー表はまだ仮でしかねぇぞッ!コイツらを出し抜くチャンスはいくらでもある。頑張ってくれよ!」

一同「お〜っ!」

奥原「風子…頑張れよ!」

風子「ありがとうございます!」

圭一「306は誰が出るんだろうな…理樹はメンバー入りしてんのかなぁ」ニヤニヤ

結弦「隊長、でも何故 坂上3佐をメンバー入りさせなかったんですか?」

神田「陸か?陸は俺が小松にいない間の隊長代理だ。今回は仕方ねぇ」

陸「と言うわけで、俺はお留守番さ。頑張ってこいよ結弦。」

結弦「は、はい!」

坂上陸 3等空佐 TACネーム(ナイト)
306飛行隊→204飛行隊長→303飛行隊班長
容姿端麗、まるで騎士のようにイケメンな事からナイトと付いた。
サイン会では常に女性のファンが居る。

陸「さぁて、隊長達がお留守の間のフライトスケジュールでも作るか。」

神田「すまんな、陸。」

陸「いいっすよ。隊長 そのかわり勝ってきてくださいね」

神田「任せろ!良い知らせを待ってろ。」

圭一「そういえば、隊長。風の噂で聞いたんですが306の連中自分達専用の迎撃管制官を持っそうですよ。」

神田「何?本当か?」

良樹「それ、俺も整備員経由で聞きました。」

神田「自分達専用のコブラか…考えたな空井め…よ〜し なら俺たちは俺たちのやり方でアグレッサーをやつけてやろうぜッ!」

一同「お〜ッ!」

 士気の高さは空自一かもしれないなウチは。



         続く…


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