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お雇い外国人~今の外国人労働者と一緒にすんな!~

江戸時代という長い安定期は日本文化を大きく開花させたが、科学面では少し後れを取った。科学の発展は常に戦争と一体だったから、戦争のない江戸時代には科学に力を入れる理由が無かったからだ。しかし、アヘン戦争等、中国の情勢には常に目を光らせており、欧米列強の脅威を多くの武士は感じとっていた。それが明治維新につながるのだが、明治政府は、遅れを取り戻すべく『お雇い外国人』を雇った。
その数は諸説あり、国内の資料で確認できる範囲では3000人。
海外の資料によると8000人という説もある。
月報は、イギリスのインド植民地の官吏や技術者と同程度と言われているが、当時の日本としては破格で、日本の大臣クラスの月棒600円~800円と、ほぼ同程度の月報を用意した。そのためお雇い外国人の給与は、国家予算の約3分の1を占めていたという。
学ぶとは、こういう事だ。
今の日本政府が、認めている外国人労働者の1つの条件である『高度専門職』との違いを改めて感じる。
このお雇い外国人は、日本が欧米に派遣していた留学生が帰国するとともに減っていき、最後は西南戦争で抱えた大きな出費から緊縮財政を取る中で減っていくのだが、一部には日本の文化に惹かれて日本に残る者もいた。
ラフカディオ・ハーン
ジョサイア・コンドル
エドウィン・ダン
などが有名だが、残った人は意外と多い。ただ何人かまでは資料がないので分からないが、私の知人に曾祖父がイギリス人農業技術者だったが、日本人と結婚して、そのまま日本に残ったという者もいる。

さて、今回は何をテーマに話したいかと言うと、お雇い外国人のエピソードを話したい。色々と面白いエピソードがある。

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