NATO首脳会議声明を読む~NATOは進化した。日本のNATO加盟は不可避にして必須~
ワシントンでNATO首脳会議が行われた。NATOは北大西洋条約機構と呼ばれるロシアの脅威に対応するための軍事同盟であるが、この首脳会談ではG7首脳会談のように多岐にわたる事項が話し合われ、多くの声明が発表される。日本では、NATOへの理解は乏しく、右派にも左派にも誤った噂や認識が広まっている。
例えば、
・ロシアはNATO拡大を恐れウクライナ侵攻に踏み切った
・NATOは、ロシア・ウクライナ戦争で稼いでいる
・NATOがウクライナに戦争をさせている
・NATOに加盟すると戦費を負担させられる
・NATOは戦争をしたがるから、加盟すると戦争に巻き込まれる
などだ。
NATOはロシアの脅威に対抗するための軍事同盟だから、ロシアが嫌うのは当然だし、ロシアを弱らせる事になるロシア・ウクライナ戦争は、当然応援するはずだ。また、NATOに加盟すれば分担金も発生するのは当たり前だ。しかし、NATOに加盟すれば、世界の先進国が加盟するNATOとは戦争にならない点は無視し、NATO非加盟国との戦争に巻き込まれる点だけを強調している。そのような事を主張する者は、結局はロシア・中国・中東諸国などのNATO非加盟国の味方をしたいのだろう。
そのような誤解を払拭するためにも、まずは、今回のNATOの声明で何が話し合われ、何が決まったかを重要ポイントだけ抽出し紹介したい。
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