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小泉・竹中路線とは何だったのか?~新自由主義を世界史的側面から考察する~

竹中が国際資本の窓口である事に異論はないし、小泉・竹中路線が現代に合っていない事は確かだが、もう少し深くその本質を語りたい。
竹中や小泉路線が、フリードマンの『新自由主義』に基づく改革であった事は確かだ。フリードマンの『新自由主義』を端的に説明するならば、『小さな政府路線』だった。フリードマンの著書の中から、『小さな政府』を目指すにあたり、邪魔になる14項目をあげると下記のようになる。

フリードマンの小さな政府路線で、
こんなモノはいらないと否定された14項目

 ①農産物の買取り保証制度
 ②輸入関税と輸出制限
 ③産出規制(農作物の作付面積制限、原油の生産割当てなど)
 ④全面的な家賃・物価コントロール、賃金コントロール
 ⑤最低賃金制、価格の上限設定
 ⑥産業規制、銀行規制
 ⑦ラジオとテレビの規制
 ⑧社会保障制度(とくに老齢・退職年金制度)
 ⑨事業免許制度、職業免許制度
 ⑩公営住宅、住宅建設奨励のための補助金制度
 ⑪平時の徴兵制
 ⑫国立公園
 ⑬営利目的での郵便事業
 ⑭公有公営の有料道路

以上は、必要な物ではなく、フリードマンが、小さな政府を目指すにあたり不要と指摘したものだ。
これを見るとまさに、小泉政権以降に日本政府が推し進めてきた事だと分かる。ただ、今回はこれらが日本経済にとってプラスかマイナスかは論じない。今回は別の視点から、この『小さな政府路線』を論じたいからだ。

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