《現代詩》クリスマスをぶっ飛ばせ
いつもバイトは街頭販売
ケーキを声を張り上げて売りつける
視界はぼやけ 胃袋からせりあがる
吐き気を圧し殺しながら
冷たい風は容赦なくて
かじかむ指にはあかぎれだらけ
店長に声が小さいと怒鳴られ
必死に振り絞る命
クリスマスってなんだっけ?
そんなにはしゃいでどこへゆく
作り笑いも凍りつく
クリスマスをぶっ飛ばせ
酷い言葉と唾まで吐かれて
一体自分が何をしたんだ?
治安の悪さより民度の低さ
精神的に参ります
凍てつく夢は儚すぎて
マッチを擦る手にナイフ突きつけ
復讐する気力すらなくなって
路頭に迷いこむ命
クリスマスってなんだっけ?
そんなにはしゃいでどこゆくの?
何がそんなに楽しいの?
クリスマスをぶっ飛ばせ
クリスマスってなんだっけ?
そんなにはしゃいでどこへゆく
今夜もひとり立ち尽くす
クリスマスをぶっ飛ばせ
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