見出し画像

『Mr.Children tour 2024 miss you arena tour』神奈川追加公演 雑感

ライブから2週間以上経ってしまいました。
去る10月27日、ミスチルのニューアルバムのツアー神奈川追加公演に行ってまいりました。

娘がミスチルのライブ行きたい、チケット取れない?と私に聞いてきたので今年の夏休みに行こうと何度か応募してもなかなか当選せず、やっとこさ念願叶ってのミスチルライブ。

娘はミスチルデビュー25周年記念ライブ『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』が初ミスチルライブ。当時高校生でした。
その時日産スタジアムで聴いた『GIFT』で自然と涙が溢れたのが忘れられない、と今でもあの感情を鮮明に覚えているらしい。アーティストってすごい、ミスチルってすごいと思ったそうな。
現在社会人になった娘はミスチルの歌詞が学生の頃よりずっと響くという。そうだろうよ、、。今の私は一つ学年上の、“今”の桜井さんの歌詞にひどく共感するよ、、。


ニューアルバム『miss you』はポップ色控えめで内省的な歌詞が多く、地味めなアルバム。一般受けはしないかもしれない。ミスチル自体メディアの露出もほぼなし。
いつもアルバムは長いから~と曲をシャッフルしまくるくせに珍しくライブ二日前にひと通りアルバムを聴いて予習した自称“せっかち&ずぼら過ぎるミスチルファン”な私と片やSpotifyでつまみ食いのようにアルバム曲聴いて「渋すぎる、、昔の曲やらないかな」とほざく“Z世代にわかミスチルファン”な娘の、母娘二人でライブ参戦。

二人ともミスチルは好きだけどあまり聴き込んではいないニューアルバムのツアーライブだったため若干不安な部分がありましたがこれがまた、、


すっごく
すっごくよかった!!
です。


アルバム曲が中心なのはもちろんですが、ずいぶん流れがスムーズな気がするなと思ったら後にセットリストを見るとアルバムの曲順の間に過去の曲を組み込ませていて。
『I MISS YOU』という曲はタイトル通り感傷的なミディアムバラード。自然に口ずさみやすいメロディではありますが、ライブで聴いた方が今の肌寒い季節にぴったりの、なんとも言えない良さ。
哀愁。たまらん。


全体的にステージのアートワークが素晴らしかった。
個人的には
『Are you sleeping well without me?』
から
『雨の日のパレード』
までのステージ。桜井さんのシルエットをいかした粋で大人な演出でした。

アルバムの中で一番エッジの利いたシニカルな歌詞のナンバー、
『アート=神の見えざる手』
上手く言えませんが、音源だけだとヤバめのイカれちゃった男の独白のような歌詞をまさにアートのように表現した刺激的な視覚効果。

今回のアルバム曲以外にも個人的に思い入れのある曲もやってくれて感涙。


えーっと、、このイントロ、久々に聴いたな、、
吸って~吐いて~♪
えーっと何だっけ?あっ、若い頃めちゃくちゃ聴いた懐かしいアルバム『DISCOVERY』の、、そうそう『アンダーシャツ』だわ!と歌詞の最後に出てきたタイトルを耳にしてやっと思い出すという、、。最近あれだよあれ、と曲名や俳優の名前やテレビ番組等知ってるのにすぐに思い出せなくなっちゃった私。ヤバい。
私より一つ学年上の桜井さんはこんなことあるのだろうか。

 世間知らずだった~少年時代から~♪

ギャア~~!
私の結婚式のキャンドルサービスの時に流した『Everything(It's you)』ではないか!隣にいた娘の顔を見てワケわからんリアクションで泣く私の背中にそっと手を添える娘。
当時夫が
「新郎新婦入場のBGMは絶対“UWFのテーマ”(調べてみてください)流す!」
「式の最後は絶対”炎のファイター”(想像してみてください)で退場する!」
と言ってきかないため、
「私が花嫁じゃ!キャンドルサービスだけは私に曲を決めさせろ!」
と数曲選んだラブソングのうち唯一の邦楽は大好きなミスチルで!と
『Everything(It's you)』にしたのであります。
だって全曲プロレスのテーマじゃ二人でバトルするみたいじゃんか。
やだよ、そんな結婚式。
だけど本当に流したんだから。恥ずかしいったらありゃしない。


”みんなの心には羽が生えています。だけどいつしか羽があることすら忘れてしまう。そんな時はここに戻ってきて。待ってます!”(うろ覚えなので許して)っていう桜井さんのMCになぜか感動と安心感で涙腺崩壊。
なぜならば。

「いっそ飛べない鳥の羽なんか
もがれちまえばいい」
そう ほざいてみたって試練は
手を緩めちゃくれない~♪


この『未完』という曲の歌詞とメロディがしょっちゅうループしていた最近の私の脳内。
マジか!!
詳しくは言えませんが現在これまでのキャリアと経験をかなぐり捨て、全く新しい分野の仕事を始めてしまい少し後悔しつつやるしかない、と諦めた(?)私の“脳内テーマソング”を今、桜井さんが歌い、ミスチルが演奏している!なんというシンクロ!と勝手に涙腺大崩壊。


『365日』からの『記憶の旅人』で娘も泣きっぱなし。
noteにてレビューは書いていませんが母娘で鑑賞した映画『青春18×2    君へと続く道』の美しい純愛を思い出した『記憶の旅人』。
清原果耶ちゃん演じる“アミ”のせいいっぱいの強がりと悲しみ、シュー・グァンハン(30代の彼が本当に18歳の少年に見えた!)演じる”ジミー”の後悔と切なさがこみ上げ、またまた涙腺崩壊。

どうしてあの時伝えなかったの?
柔らかな後悔が今日も僕に寄り添ってる♪

悔いのない人生だった、と思う人は幸せだとは思うけど、”後悔するのが人生なんじゃないの?”など言い訳のように思ったりもしてね、、。

新旧織り交ぜたナンバーはどれも聞き応えがあって、今回のアルバムはあの田原さんが指揮を取ったとそうな。渋いけど、このアルバム、味わい深くて好き。
ライブは相変わらず田原氏は病弱そうで守ってあげたくなるけど心底安心するギターを奏でてくれたし、相変わらずナカケーはチャラついた世間を斜に構えて我が道を往く硬派なベースを聴かせてくれたし、相変わらずジェンはお口開けっ放しのエモエモな表情でエモエモな重厚ドラムを叩いてくれたし、相変わらず桜井さんは色気全開のパフォーマンスと完全復活した声を響かせ、怖い程シリアスな表情するのに笑うと目が線になる笑顔(この笑顔に30年以上騙されてきました)で歌ってくれた。
私、貶してる?
いや、めっちゃ誉めてます。



アンコールの時、ちょい前の朝の情報番組のテーマ曲『The song of praise』のオーオ♪をどこかのお兄さんが歌い出したのかな?皆も大合唱。
桜井さんもこんなの初めて!と感激してた。
なんか、、ミスチルのファンでよかった、、と心底思いました。
どこかの見知らぬお兄さん、ありがとうございます。

一番最後の曲は最新曲、映画『きみの色』の主題歌『in the pocket』。
娘が「いい曲だねぇ。ドラえもんの曲みたい、、」とのたまった。
タイトル、ポケットだから?
ドラえもんの主題歌でもいいね~。

とにかく本当に温かみのある、この時期にぴったりの、ハートウォーミングなミスチルのライブでした。


















いいなと思ったら応援しよう!