《現代詩》孤独の反対の世界
雨はとっくに止んでいる
干涸らびた傘かざして
悲しくならないように
ペンキの剥がれたベンチに
ただひとり座って
暗闇に項垂れる向日葵は
夜が明けることを知っている
明日という概念を持たない植物でさえ
歩道の脇に物憂げな猫を見つけ
長い間互いに睨み合った後
ふと目を離した隙にどこかに逃げてしまった
たぶん孤独にはなれない
どこにいっても
孤独には慣れない
この世の果てでも
たぶん
雨はとっくに止んでいる
干涸らびた傘かざして
悲しくならないように
ペンキの剥がれたベンチに
ただひとり座って
暗闇に項垂れる向日葵は
夜が明けることを知っている
明日という概念を持たない植物でさえ
歩道の脇に物憂げな猫を見つけ
長い間互いに睨み合った後
ふと目を離した隙にどこかに逃げてしまった
たぶん孤独にはなれない
どこにいっても
孤独には慣れない
この世の果てでも
たぶん