どうしても、「その位置」に立ってしまう。 全体における欠点を指摘すれば、その指摘する者は翻って正義を味わえるから。 そんな「正義」なるものから、煮え湯を飲まされてしまったのでしょう。 (正しさなんて、求めなければいいのに) でも 違うことは、違うんだ。 異を唱えないことは、その場の在り方を認め、さらにはその場の在り方を補強する行為となる。 ……足りなかったのは、おそらく「気概」。 (年を重ねて、少し視界が開けた分、怖くもなった) 足りなかったことは、もう一つ。 それは、つ
――「沖へ出すぎたんだ」 でも、やってみたんだ。 それは賞賛に値する。 何がいいか、悪いかなんて、やってみないとわからない。 損得勘定なんて、もってのほか。 目的としていたものに手が届かなかったとしても やってみたことで、知れたこともある。 残ったモノが、肉を失った骨だけだったとしても その骨が語ることもあるんだ。 笑われるのかと思った。 でも、笑われなかった。 ――「鼻から尻尾まで18フィート」測っていた漁師が呼ばわった。 見ている人は、必ずいる。 その、事実を、そ