見出し画像

もたもた読むのはダメ

 月・火曜は学校教育話です。今回は、国語の教科書音読について。
 前回の記事に書いた、職員室での低学年教師(もちろん私も含む)の雑談での事です。担任外の先生が乱入してくる少し前でした。
 隣の学級の教師が、
 「エスせんさんの教室、国語の教科書の音読が速いよね」
…と言ってきたのです。それに、別な学年の若手教師が、
 「そうなんですか?」
…と食いついてきました。別に隠す話でもないので、
 「そうですね。普通に大人が読むような速度で読ませています」
…と答える私。それだけだと不親切かと思い、
 「放っておくと低学年って、もったりした読み方になるじゃないですか。
  『きょうは~、よい~、おてんきでした~』みたいな感じ。
  あの手のもたもた、もったりした読み方がキライなんです」
…と補足すると、隣の学級の教師が、
 「実は、時々授業の様子を覗いて真似してるんだ。
  大人の読む速さで読ませると、集中力が高まるよね」
…と、更に補足してくれました。
 そう、その通りです。
 大人の読む速さで読むためには、漫然と読んでいてはいけません。1年生に大人の読む速さで読ませようと思ったら、速く読む事を意識させ、読む時には集中させる事が必要です。
 もちろん、1回の指導では変化しませんから、粘り強く何度も指導する事が必要です。前回の記事にも書いた通り、国語でも算数でも頻繁に追い読みや復唱させ、嫌になるくらい取り組ませ続けます。
 でも、そうやって鍛えた集中力は、徐々に他の面でも発揮されていく様になります。だから、決して無駄にはなりません。
 たかが音読、されど音読…なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?