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寒かった羊蹄山の山小屋~羊蹄山山頂へ

 水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は、前回の続きで羊蹄山登山について書きます。
 羊蹄山の山小屋に到着した後、山小屋で仮眠させてもらいました。
 結構な人数がいたのですが、何とか場所を作ってもらい、全員仮眠する事が出来ました。山小屋の管理人さんはじめ、皆さんに感謝です。それと同時に、「羊蹄山の山小屋って大きいなぁ」と思いました。
 この時、私の記憶では毛布を貸してもらった様に記憶していますが、もしかしたら寝袋を持って行ったかもしれません。寝袋を持って登るのは大変なので、持って行ってないと思うのですが…記憶が曖昧で申し訳ないです。
 ただ、明確に覚えている事があります。それは、とっても寒くて仮眠するのが大変だった…と言う事です。
 前回も書いた通り、この羊蹄山登山はサマーキャンプで行っています。つまり、8月の暑い時期に登山している訳です。実際、登り始めた時は割と暑かったのです。
 ところが、山小屋の中は寒くて寒くて仕方ありません。
 一応、寒いだろうと予想して、長袖の上着などを持ってきているのです。それを着込み、毛布も掛けているのに…キャンプ場なら暑くて汗だくになるでしょう。それが、寒くて眠れない…いや~、羊蹄山を甘く見ていました。
 それでも、うつらうつらして4時頃、起きて身支度を始めました。そして、4時半頃だったと思いますが、山頂目指して出発しました。
 この時間に出発するのは、羊蹄山の山頂で日の出を見たい…まぁ、それが無理なら、せめて日の出の少し後くらいの太陽を見たい…からです。
 十分には眠れていませんし、厳しい登りで疲れています。みんな、ほとんど無口な登山でした。
 やがて、5時半か6時だったと思います。ようやく山頂に到着しました。
 日の出には間に合いませんでしたが、そんなに高くない状態の太陽を見る事が出来ました。一応、達成感アリです。
 山頂で何かやったような記憶もありますが、ほとんど覚えていません。
 この後、そのまま下山し、ベースキャンプにしているキャンプ場に戻りました。キャンプ場は夏らしい暑さで、「あ~、寒くなくて天国だよ」って感じです。安心して疲れが出てしまい、子供たちも指導員もテントで昼寝をしたのでした。
 この羊蹄山登山、覚えているのは、ひたすら大変だった…と言う事だけです。何故、そんな印象しか残らなかったのか、改めて考えてみました。
 第一の理由は、登り道が面白くなかった事だと思います。景色を楽しみながら登れる訳ではなく、暗くなってからはライトで照らしながらの登りなので、ますます景色が楽しめません。
 第二の理由は、やはり山小屋が寒かった事でしょう。あまりにも寒すぎて、辛い記憶が刻み込まれてしまいました。
 もっとも、第二の理由については私たちの責任が大きいです。そんなに軽装で行った訳ではないのですが、まぁ、確かに冬山登山並の準備はしていませんでした。「羊蹄山を甘く見ているのが悪い」と言われれば、その通りだと思います。
 いずれにしても、余りにもキツイ印象ばかりが残ってしまったため、この後の周年行事で羊蹄山登山の案は、全く出てこなくなったのでした。


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