朝顔でリース作り・土台編PART2
月・火曜は学校教育の話です。今回は前回の続きで、1年生の生活科で最大の難所と言ってもイイ、朝顔でリース作り…の話をします。
意を決し、詳細な手順を板書した私…と言うのが前回まででした。板書した内容に、口頭説明を加えます。
口頭説明で強調した1点目が、「支柱の連結部分を外したら、もう元には戻せないよ。だから、絶対に外さない様に!」と言う事です。これ、妻からの情報を基にしたアドバイスです。
令和6年度、妻の学級でも同じ栽培セットを使っていて、私より少し前に同じ作業をしました。その際、4本の支柱を繋ぐ連結部分を外した子がいて、それを元通りに連結させるのが超大変だった…と情報を得ていたのです。連結部分の大きさなどが微妙に異なり、ズレていると折り畳めなくなる上、そもそも1年生の力では外した部分に取り付ける事が出来ない…との話でした。
そんな事になったら、その子供たちへの対応だけで何分かかるか分かりません。だから、連結部分を外す事が無い様に、がっちり指導した訳です。
口頭説明で強調した2点目は、「ハサミで切れば切る程、ぐるぐる巻きが大変になるよ。だから、出来るだけハサミで切らない様に」と言う事です。
朝顔の蔓は支柱に絡みついているので、ついつい切って外したくなります。それをダメとは言えないのですが、放っておくと猛烈に切り刻み、長さ5~10cm位の蔓ばかりにする子が出てきます。そうなったら、輪っかに仕上げる為には、ねじりっこ(細い針金が入ったビニル紐の商品名)で何ヶ所も繋ぎ、ツギハギだらけにせざるを得なくなってしまいます(イメージとしては、手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』です。w )
この強調点は伝わらなかった様で、結局、ブラック・ジャックみたいな輪っかを作らざるを得なかったのですが…。まぁ、1人だけで済んだので、指導が効いたと思う事にします。
口頭説明で強調した3点目は、「ぐるぐる巻きにしたら、先生の所へ持ってきて、ねじりっこで縛ってもらう事!」です。
大人ですと、ぐるぐる巻きにする際、捻ったり絡めたりする事で、輪っかが解けない様にする事が可能です。
しかし、1年生で出来る子は極めて少数です。ほとんどの子は、ぐるぐる巻きの輪っかを作るだけになります。当然、そのままだと解けてしまいますから、ねじりっこでガッチリ縛って固定する必要があります。ここでガッチリ固定すれば、教室で乾燥させる事で、より強固に固定され、飾り付け中に崩壊する…と言った悲劇を防ぐ事が出来ます。
つまり、この作業は極めて重要な作業になる訳です。
そこで、口頭説明で強調する4点目です。「先生は、ねじりっこで縛る事に集中したいので、他のお助けやお手伝いは一切出来ません。だから、困った事があったら先生を頼らず、仲間同士で助け合って何とかしなさい!」
と~っても冷たい発言ですが、ねじりっこ以外の手助けや手伝いをしていたら、給食時間になっても活動が終わらない可能性があります。ですから、ここは非情に徹しなくてはなりません。
この後、土を捨てる場所を説明したり、教室に戻ってからの事は教室で説明する…と補足したりして、いよいよ外へ出ました…って、まだ何の作業も始まってません。ヤバすぎますよね、朝顔リース。
大変申し訳ありませんが、続きは次回とさせてください。