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答え方の指導・前編

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、算数の答え方の指導について。
 まず、次の問題を読んでください。

Q1 イカが5匹、タコが3匹います。どちらが多いですか。
Q2 犬が6匹、猫が3匹います。犬は猫より何匹多いですか。
Q3 タクシーが8台、バスが6台止まっています。
   どちらが何台多いですか。

 これらの問題は、どれも教育出版『しょうがく さんすう1』の「どれだけおおい」と言う単元に出てくる問題です(ただし、図だけで示されている問題を文章化したり、言葉を短くしたりしてはいます)。つまり、実際に子供たちが取り組む問題だ…と言う事です。
 これ、正しい答えは次の様になります。

A1 イカ(が多い。)
A2 3匹(多い。) 
  ※「犬は3匹多い」や「犬は猫より3匹多い」もOK。
A3 タクシーが2台多い。

 しかし実際に解かせてみると、1年生の子供たちからは次の様な答えが出ます(計算を間違えたなど、明らかに間違っている答えは省略します…無限に出てくるので…)。

A1 多い。/5匹/2匹
A2 犬/6匹
A3 タクシー/タクシーが多い。/多い。/8台/2台

 明らかに間違っている訳ではないのですが、これらの答えは正しくありません。問題文で問われている内容に、きちんと正対した答え方をしていないからです。
 この、「問題文で問われている内容に正対した答え」を書く指導を、かなり粘っこく私は指導します。どの学年でも粘っこいですが、1年生の「どれだけおおい」は特に粘っこく、そう、納豆とオクラを混ぜたくらいネバネバとやります。
 と言うのも、ここで「問いに正対した答えを書く」事を理解&実行させないと、次からの学年でも出来ない(正しくは、出来るまで相当な時間がかかる)からです。
 もっとも、実際の指導は特別な事をしている訳ではありません。様々な種類の問題を解かせて体験を積ませる…それだけです。まぁ、ごりごりの力押し授業な訳です。 (^_^;)
 それについては、長くなったので次回とさせていただきます。

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