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ゴールデンパッドχ(金パッド)のインプレ Vストローム250SX

こんにちは、おくとです。

Vストローム250SXの前ブレーキパッドを、『ゴールデンパッドχ(品番:15206、デイトナ)』に交換してみてのレビューです。

初めに書きますが、マジでべた褒めです。変えてよかったと断言します。

レビューは、以下の目次から、『ここからレビューです』に飛んでください。純正ブレーキパッドとの比較になります。

純正ブレーキパッド:立ち上がりはじわーっと効き、握りこめば握りこんだだけギューッと効く、コントロール性に優れたブレーキです。アドベンチャーなVストSXにはぴったりです。


長距離ツーリング前の整備

走行距離が1万kmを超え、そろそろ消耗品の確認が必要な頃です。

企画していたのは3000kmのツーリング、1日500km、計6日の予定。ツーリング中に焦ってバイク屋に寄りたくないため、出発前にブレーキパッドの残量を確認します。

リアブレーキは見るからに余裕。効かないのと引き換えに、とても長寿命です。

前ブレーキは、地べたに寝そべり下から覗き込みます。はたから見れば変人です。

車体装着時だと矢印方向から見ることになる。確かに2mm強はありそう。

ブレーキパッドは、厚さ1mmで使用限界ですが、厚さ2mmで交換が推奨されているみたいです。

500円玉の厚みが1.8mmだから、2.5mm弱くらい?長距離ツーリングから帰って交換すればいいや、そう考えていました。

ツーリング前日

ブレーキパッドが偏摩耗している可能性はないだろうか。ふと頭によぎります。

そう、自分のSXは不具合でブレーキディスクが歪んでいるのです。

Amazonでブレーキパッドを頼んでも明日の夜に到着。明日出発予定のツーリングには正直手遅れです。心配しすぎと言い聞かせながら、ブレーキパッドを車体から外してみます。

すると……

2か所の凹みがなくなるのが1mm、つまりもうこれは交換時期。

一番減っているところの厚みで1.1mm、交換時期も交換時期でした!!!!

ツーリング計画の一日延期が確定。気づいて良かったけど……唸りながらアマゾンでポチりました。

頼んだのは『ゴールデンパッドχ(品番、15206)』(デイトナ、当時3600円)

デイトナだと上位グレード、少し高めなやつです。

ゴールデンパッドχ(品番、15206)を選んだ理由

中二心をくすぐる戦略ってバイク界隈だと大正解。

名前が『ゴールデン』『χ(カイ)』パッケージも黄色というか、金というか、とにかくなんか凄そう(小並感)。

パッケージサイドに並ぶ文字列、
「ブレーキをかけたくなる快感。」「進化し続ける超性能を体感せよ。」
そんな明らかな宣伝文句にも心躍ってしまうのが男の嵯峨。

「正直そんなに変わらんだろ」と理性が正論を吐きますが、高鳴る中二心がそれに手を伸ばします。

「シンタードメタルパッドだから、セミメタルパッドの純正より寿命は長いから」「セール中だから」そんな言い訳を並べながら、、蔑む理性から目を逸らし、カートに入れたわけです。

ここからレビューです

まず結論です。

純正ブレーキパッドをそのまま強化した感じ、いうなれば”完全上位互換"です。純正からの変化で困ったことは一切ありませんでした。

メリットは三点ほどあります。

  • 制動力の立ち上がりは純正同様でじわっーと効く。

  • 制動力に対し、ブレーキレバーを握る力が軽くなった。

  • 純正とは違い、握りこんでいくとしっかり効く領域がある。

以下、それぞれ説明します。

制動力の立ち上がりは純正同様でじわっーと効く

純正同様、ブレーキの立ち上がりはじわーっと、グイーッと効きます。

軽く当てるような舐めがけも、微調整もらくらくです。突然効きすぎてしまうこともなく、純正の感覚で利かせられます。

偶に林道を走ることもあり、軽い力でも十分制動するようなカックンブレーキを恐れていましたが、全くの杞憂でした。

制動力に対し、ブレーキレバーを握る力が軽くなった

効き方は純正同様じわーっと効きますが、その効力はさすがハイグレードのブレーキです。摩擦係数が高いのか、握力に対する効きは純正より良好です。

純正よりも力を必要としないだけコントロール性がよくなり、左手の疲労軽減にもなります。

握りこんでいくとしっかり効く領域がある

ここまでは純正同等かそれを改良した点を紹介してきました。しかし、こちらは純正には無かった領域です。純正からこのゴールデンパッドに変えてよかった一番の理由です。

ゴールデンパッドはブレーキを握りこんでいった先に、カチッと効く、しっかりと制動する領域があります。

どこまで握りこんでもグイーッとしか効かない純正とは大違いです。

純正のときは、緊急時には全力で握ることもしばしば。どこまで握りこんでもグイーッと効いていき、ロックする、ABSが介入する気配がありませんでした。

ゴールデンパッドでそれだけ力を籠めると、間違いなくABSが効きます。全力の6割くらいの力でも、純正を全力でかけたときより制動します。
止まるか不安になりながら、ブレーキレバーで握力の限界を試すことはもう過去の話なのです。

ほしい制動力をいつでも取り出せるのは、運転の余裕になります。

いちおうデメリット

ガチな方で難癖です。無いと捉えてもらって語弊はないです。ゴールデンパッドに、純正の性能が追い付いていないだけです。

純正リアブレーキの効かなさが浮き彫りになる

純正に比べゴールデンパッドが効くおかけで、純正のリアブレーキパッドの頼りなさがより浮き彫りになります。

やはり前ブレーキに応じた効力のリアブレーキは欲しくなるもの。

VストSXのリアブレーキにはゴールデンパッドの設定が無いのが残念。この効き方をもうちょい弱めた感じでリアに欲しいです。

ブレーキディスクが歪んでいると揺られ具合がさらに大きくなる

普通は関係のないやつです。自分のSXはブレーキディスクが歪んでいます。だからこそのデメリットです。

軽い力でもより効くおかげで、ブレーキの効き具合の周期的な変化の振幅がより大きくなります。

一応書いておいた感じで100%難癖です。これを真に受けられて効かなくされると困ります。(笑)

まとめ

普段は純正同様、じわーっと効かし、グーッと止めてもいいわけです。

しかし、イレギュラーが発生したとき、純正だとギューッと握りこまなければいけなかったのが、ゴールデンパッドだと余裕を持ってキュッと止められます。


その余裕が大きいのです。

価格以上の効果でした。大正解も大正解、本当に選んでよかった。パッケージの宣伝文句に嘘偽りはそうですが、誇張が無いと感じたのはこれが初めてです。

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