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Vストローム250SXに乗り換えて、改めてスーパーカブ110に思うこと

こんにちは、おくとです。

スーパーカブ110を降り、Vストローム250SXに乗り換え早1か月。

良くも悪くもカブはカブだったんだなあと、気づきを得られたので書きます。


乗り換えて改めて気づくカブの良さ

何もかもが手軽

バイクカバーをかける必要もなく、ライディングシューズを履く必要もない、とにかく簡単に乗り出せます。
整備面でも、チェーンカバーのおかげで注油よりもチェーン調整の回数のほうが多い。
元々のコンセプト通り、足としては完璧です。

遠心クラッチ

1速で停車でき、アクセルを捻るだけで進みます。
渋滞を右手だけで捌けるため、渋滞星人の自分にはとにかく合っていました。
ギアチェンジもシフトペダルの操作だけでOK、クラッチ操作から左手が解放されます。

足つきが抜群によく、軽い

足つきは両足がベタベタもいいところ、車重は100kg以下、何をしてもコケません。

停車する際は、手前から適当に両足を下ろして引きずれば良く、不意の傾斜でバランスを崩しても手の力だけで楽々持ち上がります。
サイドスタンドさえ機能する傾斜なら、どんな場所にでも停められました。

機能を求められる

よく言えば実用車、悪く言えば元がカッコ良くないのでいくらでも機能的にできます。
フロントキャリア、ドリンクホルダーを100均のもので作ったり、大きいホムセン箱を載せられるリヤキャリアをDIYしたり。

見た目にこだわらない、機能性全振りなものは、素人の自分でも簡単に作れます。

カブでは機能性が味になります。ダサい、かっこ悪いという概念が存在しない、それがカブです。

乗り換えたからこそわかったバイクの喜び

やはり110ccでは足りなかった

一般道

カブの時は、そこそこの登り傾斜になるとスロットル全開でも、前走車との車間が離れていき焦りました。
「この先、登坂車線」の看板を見ると、安心したものです。

VストSXは、登り傾斜でもぐんぐん登ります。
カブのエスケープゾーンだった登坂車線も無視して、回しただけ登ります。
もう後続車に迫られる心配はなく、走りたいように走れるのです。

カブで走るときは、登りはフルスロットルで必死に食らい付き、下りと平坦はバンク角を意識しながら倒さないように走ります。
そんな、”カブで峠を攻めてる背徳感”が好きでした。

カブで走った峠をVストSXで走ると体験が大違い、”峠”を楽しめました。

登りが楽しい、回して楽しい、倒して楽しい、もちろん攻めずに流すのも楽しい。このライダーとしての喜びは、非力でバンク角の小さいカブでは得られないものでした。

公道で舐められない安心感

「カブは遅いから抜かしてもいい」

乗り換えてから実感しましたが、この風潮は"当然のように"充満しています。

公道で一台の車両として見てもらえる安心感。
無理に抜かされず、自分の譲りたいタイミングで譲れる気楽さ。

皮肉なことに、トコトコ走る心地よさを味わえたのもVストSXに乗り換えてからです。

カブが教えてくれたこと

今のVストSXはクラッチ操作があります。
カブに比べれば車重もあり、足つきも良くはないのでどこにでも適当に停めることはできません。
積載性も利便性もカブに劣る部分はいくらでもあります。

それなら、エンジンだけ250ccにしたカブがあったら乗るのか?

今の自分はNoと即答します。

自分は”バイク”に乗りたいのです。

クラッチ操作をミスったらしっかりエンストしてほしい、渋滞ではクラッチ操作に疲れたい、停車する地面を見誤ったらコケて欲しい、カッコよくあってほしい、
それが自分の思うバイクです。

カブへは、バイクが好きなことに気づかせてくれてありがとう、ただただその一点に尽きるのです。


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