卒業🌸
卒業確定!!大学生活にも終わりを告げるこの時がついに。
思えば、大学4年間はいろいろなことがあった。最初は自分の学部の学びに馴染めなかった。周囲のクリエイティブな子たちの感性に置いていかれ、自信喪失。
ただ、演劇サークルに参加したことで、「皆と一つのものを作り上げる感動」を知る。最高だった。全然貢献できなかったけど、作り上げたものがいろんな人の元へ届く瞬間の輝き。それを2〜3時間で解体できてしまう寂しさ。演劇という「時間」を提供することには、誕生と喪失があることを学んだ。
2年から頑張ろうと思っていた矢先のコロナ。私の学生生活は止まった。そして、私がずっと応援していた人が亡くなった。まさに絶望のなか過ごした。
でも、その喪失のおかげでわたしはどこか積極的になれたのだ。もう戻らない「時間」を実感することで、「悔いが残らないよう過ごす」ことに決めたのである。どんな些細なことでもやりたいことを書き出し、実行していった。
やっぱりサークルは楽しいし、友人との時間も何話したか覚えてないけど楽しかったのだ。
3年は、ゼミに所属し、就活をじわじわと開始し、いろいろと忙しなく動いていたと思う。その中で、自分と違う感性の面白さを改めて実感した。私はこう思うが、あなたはそう思う。これがなんとも心地いい。いろんな人がいるから芸術って楽しいな、って思えたんだ。
4年は将来を見つめ、悔いがないよう過ごした。就活をしながら、講義をとり、学びたいことを学べた。卒論の提出もゼミのメンバーと頑張ったし、今できる最大限の論文が書けた。そして、演劇に最初で最後の役者として参加した。
かけがえのない経験ができたと思う。表現の難しさ、楽しさ、スタッフとしてやっていたときとは違う感動。そして有観客で公演ができたことの尊さ。人が笑う、鼻をすする、こんなにもダイレクトに私たちの思いが作品が伝わるのか。一つの空間で、観客との劇を通じたコミュニケーションができた喜び。
なんやかんや思い出の軸はサークルになるのだろうか。でも、バイト先の人々、関わってくれた友人、たった1回しか会わなかった人などなど...私の人生に彩りを与えてくれた人はこの4年で大勢いたのだと思う。それは対面で会っている人だけではない、映画や演劇などの作品や、テレビ、ネットのニュース、なんでもそうなのだ。私がここまで大きくなれたと実感するのは身の回りにあるすべてのもののおかげである。
私もこれを還元できる存在であればいいな。
そういえば、最後のアルバイトをしてきた。
「私ちゃんとお別れするの寂しい」とか「もっといてほしかった」とか言われてさ。
誰かに必要とされててよかったなーって思った。働くってそういうことなんだろうけど、いろんな人との交流があって私がいれた訳だし、今ある縁は大事にしていきたいなと思った。
新社会人として、新たな出会いを楽しみつつ、去る者は追わず、自分らしく生きていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?