清流を飲みたい男が蚊について語る
昨日この世で不要なもの3選に『蚊』を挙げたところ、敬愛するくりすたるる様より
とのコメントを頂戴しました。
るるさんと言えば清流のごとく美しい文章で日々私たちを癒してくださります。
そして圧倒的なのはコミュニケーションの丁寧さ。コメント欄はいつも温かい言葉で溢れています。
『蚊』を『蚊さん』と呼ぶあたりで私とは育ちが違うことが一目瞭然です。
るるさんから「その氣になれば」なんて言われてその氣にならない訳がない。
という事で蚊のイイトコロを探す旅に出ることを決めました。ただ一点、旅支度をしながら気掛かりなことが。
対蟲用兵器女神ティコさんの天敵はまさしく『蚊』。対蟲兵器の同志として『蚊』を持ち上げるような記事を書いてよいものか。
これには何か理由が必要です。
あちらを立てればこちらがたたぬ、となりそう。
でも私は生来の風見鶏。
あちらから風が吹けば風に合わせてクルクル。反対から風が吹けばまたまたクルクル。
暴風なんて吹こうものならクルクルクルクルクルクル!!!!と身がちぎれるまで回り続けましょう。
風見鶏になれた日のことはまたいつか書くとして、今日は風に身を任せクルクルと回りたいと思います。
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さて、蚊のイイトコロ。
正直困りました。何故なら良いところなんてないから不要なもの3選にランクインしたのですから。
最初に浮かんだのはバイオミメティクスというワードです。
生き物の特徴を私たちの生活に役立てる。
例えば、ハスの葉が決して泥で汚れないのは葉の構造に由来するロータス効果というもののお陰です。
この構造を利用して撥水、防汚効果に優れた素材が開発され、傘やガラス、果てはヨーグルトのフタなど様々な場所に使われています。
他にも鮫肌構造を利用して水の抵抗を減らした水着とか、カワセミのクチバシ構造を模倣して世界最速となった新幹線とか、例を挙げればキリがありません。
では本題。
蚊の特徴を活かしたバイオミメティクスってあるんでしょうか?
ありまーす(小保方女史風)
早速見てください。その名もMosquito!
ナノリッターという微量なサンプルを正確に自動分注可能な理化学機器。1536ウェルフォーマットプレートを使った化合物スクリーニングなどに最適で、デッドボリュームを最小限に抑えることで貴重なサンプルを無駄にしません。ベンチトップに置けるコンパクトなサイズで価格もリーズナブルなので、非接触型の高価な機器を導入できない企業やアカデミアに最適。何よりリールがマシンガンのように回転し、ドッドッドッと言う音が小気味良いです。
いや、ニッチすぎるだろ!
皆さん待ってください。行かないで。
ちゃんとありますから。蚊のバイオミメティクス。
蚊に刺されるのに気付くのっていつも刺されてからか、せいぜい刺してる最中じゃないですか?
要は針をブスっと刺している瞬間は我々も全く気付いていない。
あの厄介な痒みを起こす唾液を注入されることでようやく気付くわけです。
その理由は針の構造にあるとされ 利用することで、
刺しても痛くない医療用の針が開発されています。
どうでしょう?蚊がいかに役立つか分かりましたか?
そうですね。
納得いかない
という声が聞こえます。
もう蚊の研究は充分やったしデータは全て吸い尽くした(蚊だけに、ね)。
あとは痒い思いと流行病を撒き散らす蚊に生きている価値はない、と。
よくそこまで言えますね。びっくりです。
私はそこまで言えませんが、確かにまだ「蚊がいなくなったら困る」とまでは言えません。
もう捻り出すのは諦めてウィキに飛んでみました(蚊だけに、ね!)。ブーン
なるほど。たけのこの里の原料でもあるカカオがなくなるのは困る。
ヌカカだけ生きていてよーし!!
なんのはなしです蚊
🟰🟰🟰🟰
るるさま、付いてきてくださいましたでしょうか?私の実力ではここまででした。
もしかしたらもっと深い考察をどなたかやってくれたら面白いかもしれませんが、私がこの記事を書いた1時間はなんの時間だったか分かりませんので、おすすめはできません。
ただ調べたり考えなければ単に不要と切り捨ててしまっていたものを、新しい視点で見直すことができました。
るるさんはこれを狙っていたのでしょうか。
だとしたらなんという慧眼。
あと個人的にはあの羽音がなくなったサイレント蚊が進化の果てに現れたら最強かもしれないと思いました。
実際に人間を最も多く殺している生物は蚊だそうですよ。恐ろしい。
あと、カカオの花粉を運ぶヌカカ。ヌカカの響きが可愛くて好きです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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皆さんの1日が笑顔と安心で満たされますように。
サポートいただきありがとうございます😊嬉しくて一生懐きます ฅ•ω•ฅニャー