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悪態ぷの息子との接し方

あなたのお子さんは何タイプですか?

そう、前にも書いたがうちは悪態ぷ。

ことある事に、誰彼構わず牙をむく。
それは不安の現れだ。また、理想とのギャップに苦しむ自分へのイライラの現れなんだろう。


そんな彼も学校へ行かない日を継続中。
先日社会見学の日には久しぶりに登校できたものの、その後はまた自然と通常運転に戻り、運動会というイベントにも全く動じることがなく家に居続けている。

この数ヶ月で 学校には無理に行かなくていい、という境地に立ったものの、社会との繋がりは出来る限り持ち続けてほしいというのが本音だ。

昨日 日曜日はボーイスカウトの活動だった。
長男が社会とつながれる貴重な機会。

土曜日夜に参加の意志を確認した時は、あれやこれやと不安が溢れてきて、いつもの「行きたくない」がちらつき始めた。

ただ、今回「行かなくていいよ」としちゃうと、きっと本当にボーイスカウトも辞めてしまうだろう。それだけは勿体ない。

そう思って少し強めに引っ張って本人もしぶしぶ「いくよ!」となった。


🟰🟰🟰

そして迎えた日曜の朝。


起きない。



起きないよ!

7時半には出ないと間に合わないのよ。だからどれだけ遅くても7時って行ったやん。

それでも今日はこれくらいで諦めていられない。

げんちょんに教えてもらった「ちゅうしちゃうぞ」攻撃でなんとか目覚めさせることに成功。
げんちょんありがとう。


そしてお昼に持たせるおにぎりを握りながら、着替えさせる。

途中何度も悪態ぷの技『なじる波動』『エナジーロスト』『トゲトゲカウンター』を発動する長男。

めげない父。


なんとか朝ごはんを食べさせるべく、食卓に召喚することに成功!


そこで長男がポツリ。

「あのさぁ。来てくれない?」


え?



「だから、パパにも来て欲しい」


「それは、パパが付いてったら○○くん、頑張れるってこと?」


「それとこれとは話が別。でも来て欲しい」


出ました。必殺『無理難題ってなんだい?』



まさか出発10分前にゼロ準備の段階からハイキングにお誘いいただけるなんて、まことに光栄でございますぅぅぅ


もはや、これを逃すと「行かない」へ一直線なのは目に見えている。


父は息子に『成し遂げた時の達成感』を味合わせたいのだ。
そしていつしか単なる『トゲトゲの悪態ぷ』から、『人や自分を守れる強い人』に進化してほしいのだ。



「いきましょう」


静かな一言を放ち私は行く決意を固めた。



実際、本人が不安なのも無理はない。

道中5km超えのハイキングである。
しかもメインは岩山のぼり。


そんなところに、毎日ソファから動かない10歳の長男が耐えられるのか。
いや、無理ちゃうか?


そもそも彼が外に出るのはいつぶりだっけ。


不安だ。父も不安だよ。

でも一緒にがんばろうね。


🟰🟰🟰

そして長男、集合場所に着いて速攻で腹痛を訴える。

半分想定内だが、本当に痛くて動けないなら連れて行けない。かなり難しい判断だ。

押していいのか、潔く撤退か。


息子の様子を見ながら、どちらが正解かを探る。



そして結論。ここはGOだ。

ダメなら途中で自分が担いで帰るしかない。
でもここで辞めたら何も残らない。

すまん、息子よ!


明らかに不機嫌な息子を電車に乗せた。

途中、世界の蒼☆広樹の心底くだらないつぶやきを見せて、息子も少し笑顔を見せてくれた。

「おもしろいおじさんがいるよね」


蒼さん、ありがとう!


そしてここまでは、久しぶりに会う友達になかなか打ち解けられず、だいぶ距離をとって父の後ろに隠れていた息子。

席が空いて座れたので、横にいる友達としりとりを始めたようだ。

ほら、息子よ、「し」だってよ。


「○ね」


「ね、ね、ねずみ」


えぇ!?いいの?

なんか楽しそうだからいいのか。そうか。こんな息子を受け入れてくれて君らは天使だよ。


友達に感謝しつつ、とにかく息子に笑顔が戻ったことに安堵する。
やっぱり、最初のGO判断は正しかった。


🟰🟰🟰

ハイキング自体はそれなりにキツかった。

今日は特別に荷物を持ってやったことで、途中泣き言を言う場面も少しあったが、しっかり皆に付いていく我が子を見て涙腺が緩む。

がんばれ


心の中で応援しながら、そして実際に「がんばってるね」と声をかけながら。


お昼頃には山頂に到着した。

あまりの景色にテンションが上がる子供たち。


みんな一斉に大声を上げる。

「やっほー!!」


実際のこだまは聞こえないが、こだままでやるのがワンセット。

「やっほー」


みんな次々に大きな声を上げる。
息子も一緒になっていて楽しそうだ。


すると、子供の中の一人が叫ぶ。

「やっすこー!!!」


みんなが応じる。

「はいー!」


思わず爆笑。いや、ほんとこれだから子供って面白い。


🟰🟰🟰


帰りの電車で父は寝ちゃうくらい疲れたけど、無事に帰宅した長男。


「楽しかった」


そう、それが聞きたかった。


「めっちゃおれ頑張った」


うんうん、父もそう思う。


「帰ったらすぐSwitchする!」


そうだよね。今日ゲームのイベントなんだよね?でもそれでも来れてほんとに偉かったよ。



私は帰ってきて、選挙に行ったりなかなかにハードモードは続いたけど、長男にとっては満足の一日だったようだ。


今日は早めに寝ようねというと、明らかに不満気な様子だったけど、頑張って運動した経験を体に定着させるには、しっかり寝ないといけないよ。と言うと素直に早く寝ることもできた。



明日はリングフィットで体を動かして、タブレットで勉強もする、と息巻いて寝た長男。


これからどんな頑張りを見せてくれるのか楽しみだよ。

そして君が進化できる日まで、父は一緒にがんばるよ。







今日の勝手に記事紹介はこちら。
ゆらゆらミルコさん。
ハロウィン🎃ですね✨️

サポートいただきありがとうございます😊嬉しくて一生懐きます ฅ•ω•ฅニャー