ダイエット薬
記事に来てくださりありがとうございます。
マイトンです👍
今日はダイエット薬について書いてみたいと思います。
こんなキャッチコピーとともに巷にはダイエット薬、ダイエット注射が溢れています。簡単に処方してくれるクリニックも多いとか。。
聞いたことある方も多いと思いますがGLP1ダイエットと言うやつです。
今日のお題は以下三つです。
① GLP1(作動)薬って何?
② ダイエット薬と肥満症治療薬の違い
③ 結局ダイエット薬って使っていいの?
一つずつ書いていきますね。
① GLP1(作動)薬って何?
これはググれば簡単に出てきます。
要は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌させるのに必要なのが、このGLP1というホルモンです。ちなみに糖尿病はこのインスリンが出ない、あるいはインスリンが出ても血糖値が下がらない病気となります。
GLP1作動薬というのは、GLP1の鍵穴にスッポリはまるような形をしたお薬で、GLP1の代わりにインスリンの分泌を促進します。
糖尿病のお薬は古くから様々な種類のものがありますが、GLP1作動薬は比較的新しいタイプのお薬となります。
では何故このGLP1作動薬がダイエットに使われるのか。それは糖尿病の患者さんが使ったら血糖値を下げる効果に加えて体重が減ったから、という背景があります。その後の研究で、このお薬は脳に直接作用し、食欲を抑える効果があることが分かりました。
こういうパターンは実は結構あって、例えばSGLT2阻害薬というお薬も糖尿病のお薬として開発されて、腎臓にも良いということが分かり、今は腎臓のお薬としても使われています。
② ダイエット薬と肥満症治療薬の違い
まず最初に肥満症の定義をお示しすると、
BMI25以上が肥満と判定され、高血圧や高血糖などの健康障害を伴う場合を治療が必要な肥満症とされます。またBMIが35を超えると高度肥満という判定になります。
ですので、日本でダイエットしなきゃ、と言ってる方の多くは肥満症には当てはまらない方が多いのではないでしょうか?
糖尿病のお薬として認められたGLP1作動薬ですが、体重が減ったからと言ってすぐに肥満症のお薬としても認められたわけではありません。
一般的にお薬として認められる前の臨床試験(いわゆる治験)というものは最終的に治療対象となる病気の患者さんに投薬されて有効性と副作用を調べるわけなので、糖尿病と肥満症という異なる病気に対してはそれぞれ別の臨床試験が必要となります。
実際に肥満症の治療薬は、特に欧米で非常に多くの患者さんがいることから、大きな市場が見込まれ、非常に多くの製薬企業がお薬を作るべく研究開発を行ってきました。ところがなかなかお薬として認められるものはなく、ようやくこのGLP1作動薬が初めてアメリカではお薬として認められた、ということになります。実は日本ではまだ肥満症治療薬として認められていません。
ダイエット薬としてクリニックで処方されるものは、オフラベルといって本来認められた病気(この場合糖尿病)ではないけれど、お医者さんと患者さんがOKとしたら処方されるわけです。さらに一部のオンラインクリニックでは、このハードルがグッと下がるため、患者さん(肥満症と医師に診断されたわけでもなく、ただ痩せたいと自己判定しただけの方)が欲しいと言えば手に入れることも可能な状況なわけです。
③ 結局ダイエット薬って使っていいの?
結論から言うとオススメできないと思います。
そもそも肥満症に当てはまらない方はお薬を飲んでも安全という保証がされていません。
また、日本で肥満症治療薬として承認されていないということは、承認に足るデータがまだない、ということを意味しています。
欧米のビッグな方並みに体が大きくて、専門医との相談の結果、副作用のリスクも理解した上で処方してもらうのは良いと思いますが、そうでなければ安易に手を出すのはオススメしません。
ちなみに、肥満症治療薬としてアメリカの薬局で買う場合、1か月で16万円ほどかかります。
それを月一万円ほどで手に入れたものが、どれだけ信用できるかは冷静に考えてみることをオススメいたします。
まとめ
・ダイエット薬と肥満症治療薬は同じ成分だとしても全くの別物。
・使いたい気持ちはとてもよくわかるけど、一度冷静に考えてみて!
皆さんの健康で豊かな生活の助けとなれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈