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サイコーにタフな話【後編】

書き始めると思いが詰まっててダメですね・・・
長くなりすぎちゃったので、分けてみました。

家族の安心感

周りを大きな声の人たちが行き交う空港で、1人。
先ほどのお二人はホテルをとってお休みされるとのことなので、食事終わりでさよならをしました。

wi-fiを手に入れた私は、ずっと連絡できてなかった両親に連絡をします。
約17時間ぶりの連絡が空港って(笑)
帰国してから両親に、あの時は本当に気が気じゃなかった。
でも、あそこで帰るって言わなかったのはすごいと思ったと(笑)
帰国後みんなに言われますが、そもそもそんな発想がなかった・・・
無知って最強!

3時間弱くだらない話で時間を潰し、12時過ぎに手続きを済ませていよいよフランスに向け出発です!

お隣の救世主

いざ飛行機に乗り込むと、機内放送やCAさんがみんな中国語。
とりあえず、周りの様子を見よう見まねで乗り込んで、席に座ります。

たまたま隣が年の近そうな男の子。
勝手がわかってない私に、ひざ掛けや機内のことを教えてくれました。

夜中に出発して、朝方食事が出る飛行機(笑)
CAさんが食事の内容を聞いてくれます。
でも、中国語だからわからない・・・と思った矢先に隣の彼がさっとフォローしてくれました。
彼女、英語しか話せないらしいんだって伝えてくれたらしいです(笑)

朝7時にフランスの空港へ到着。
飛行機を降りて、空港に入る道で彼に感謝を伝えます。
穏やかな笑顔の素敵な青年でした。

最後の入国審査

さぁ、最後の乗り継ぎだ!と思っていると、入国審査です。
空港の外に出されてしまうんじゃないかと、緊張しながら手続きに進みます。

結局、私はジュネーブに行くためだけに2つの国を経由し、3つの飛行機に乗る羽目になったのです(笑)

ビジネスマンの仲間入り

私が最後に乗ったのは、フランスからジュネーブへの1時間程度の飛行機。

セスナのような少し小さめの飛行機で、朝食にヨーグルトがついてきます。
周りを見回すと、スーツのパリっとした人ばかり。

通勤電車ならぬ通勤飛行機。
フランスから出張なのか通ってるのか、周りの8割以上がビジネスマンでした。

その中で幼い上に私服の日本人(笑)
私が外を眺めていると、お隣のダンディーな男性が声をかけてくれます。

飛行機から見えている山の説明や、市街地の説明など、上から見える景色を簡単に説明してくれ、楽しんでねと最後は素敵な笑顔で締めてくれました。

サイコーのホストファミリー

たくさんの人に助けてもらった長旅。
最後の締めはホストファミリーの優しさでした。

私が空港から出ると(ちなみにスイスは入出国審査がありません!)
私の名前の紙を持った男性が。

タクシーをキャンセルした(留守電を入れれば伝わるだろうと思っていた)つもりができておらず、運転手は前日に待ちぼうけしたらしい・・・

ホストファミリーにはメールを送っていたので、前日タクシー会社から報告を受けたホストファザーが片道1時間近くもかけて車で迎えに来てくれたのです。

「タクシーもう1度頼むのはお金がもったいないでしょ?」と。

この時の後悔は、フランス語を日常会話レベルで身に着けていけなかったこと。
こんなにたくさん伝えたいことがあるのに、伝えられない。
感謝の気持ちも思ってる何分の一しか伝わらない。
この歯がゆさは言葉にできません。

ドライブを終え、荷物を家に降ろすと、
「学校へは私たちから連絡してるから今日はゆっくり休みなさい」
「ちょっと元気があるなら、すぐそこのおいしいカフェでお茶だけ飲む?」

と私を連れ出し、気遣ってくれました。
この後の学校生活でも色々躓くことになるのですが、本当の娘のように大事にしてくれたホストファミリーのことも私は一生忘れないでしょう。

この家に巡り合えて幸せでした。

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さて、私の「サイコーにタフな話」いかがだったでしょうか。
パニックの連続だったけど、今となっては笑い話です(笑)
私のつたない言語力でも、この経験のインパクトは最強でした(笑)

この経験があるからこそ、ま、何とかなるか!という・・・
人によっては「強さ」に見えるものを手に入れることができたのかもしれません。あと、日本語話せる人はみんなどこかで分かり合えると思ってる(笑)

そして、私がこうやって「タフ」でいられるのは、ここに出てきたようなたくさんの人との出会いと、周りにいてくれる人たちのおかげだと、今回書きながら改めて感じました。

ここまでお付き合いくださったあなたも。一期一会に感謝します。

サイコーな出会いがありますように。

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