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イギリス人監督が深いところまで落とし込んだ戦術を英語で理解するのは大変です。最初は苦労した友達のアクセントにも慣れ、強豪チームでのプレーを楽しんでいます。
海外挑戦アスリートインタビュー アメリカ大学編 Vol.005
氏名:種田 陽
フリガナ:タネダ ハルヒ
出身地:埼玉県さいたま市
出身チーム:大宮アルティージャ
留学先での所属大学:マーシャル大学
留学先での所属チーム:マーシャル大学
Q.アメリカ留学を決めた経緯は?
高校3年生の初めに、知人の紹介でアメリカの大学サッカーの世界を知り、それがきっかけでした。それまで、アメリカにサッカー留学するという発想は全くなく、プロサッカーか日本の大学サッカーの二択で悩んでいました。でも、アメリカの大学サッカーが持つ独自の魅力に気づき始めました。アメリカの大学はスポーツと学業が両立している点が大きなポイントで、さらに英語を学べるチャンスもある。サッカーが上手くなりたい、でも学問にも力を入れたい、という自分にとって理想的な環境だと感じました。特に、アメリカはプロサッカー選手を目指すだけでなく、選手として成長するための環境が整っている点が魅力でした。英語を学びながら、サッカーというスポーツを深く追求できる場所がアメリカだと確信しました。
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Q.サマーキャンプに参加した経緯やその結果について教えてください。
ロサンゼルスのサマーキャンプに参加したのは、正直「試しに行ってみよう」という軽い気持ちでした。アメリカの大学サッカーがどんなものか実際に見てみたかったんです。結果として、サマーキャンプで大きな手応えを感じました。そこで見てもらった全ての監督から声をかけてもらえたんです。そのとき初めて、アメリカの大学サッカーの本気度や、選手のレベルの高さに気づきました。特に、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の施設や環境は圧巻でした。日本の大学に比べて、施設が非常に整っていて、サッカーに集中できる環境が整っていました。日本でサッカーをしていると、どうしても施設の違いに不満を感じることがあるけれど、アメリカではその点が全く問題にならないと感じました。
Q.なぜプロサッカーや日本の大学サッカーを蹴ってまでアメリカに行こうと決断したのでしょうか?
プロサッカーや日本の大学サッカーを選ばなかった理由は、自分の成長のためにはアメリカでの経験が必要だと感じたからです。プロの世界では確かにサッカーをして生きていけますが、アメリカの大学サッカーでは、サッカーだけでなく、学問や英語力など、他のスキルも身につけることができる環境です。プロサッカーを目指す一方で、将来的にはサッカー以外の選択肢も視野に入れていたため、アメリカの大学でサッカーをしながら、英語を学び、学問にも力を入れたかったんです。また、アメリカでは自分の成長がダイレクトに感じられ、特にサッカーのプレースタイルや戦術の理解、体力やメンタル面でも大きな挑戦になると考えました。日本の大学でのサッカーも悪くはないですが、海外の選手たちと直接競い合い、様々な文化背景を持つチームメイトと切磋琢磨できる環境に魅力を感じました。
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Q.戦術面について、マーシャル大学での印象は?
大学の戦術は非常に組織的で深いです。実際、プロで経験した大宮アルディージャと比較しても、戦術の深さや緻密さでは競るものがありました。マーシャルでは、練習の中でその戦術がしっかりと反映されており、練習内容も実践的で非常に充実しています。もちろん、最初はその戦術を完全に理解するのが難しかったり、言葉の壁があったりしましたが、それもすべて自分の成長に繋がっていると感じています。
Q.アメリカサッカー留学を検討している人にメッセージをお願いします。
自分の経験から言うと、最も大事なのは「自分がどこでサッカーをしたいか」という点です。日本の大学やプロも選択肢にありますが、最終的には自分がどの環境で成長できるかを考え、選択することが重要です。アメリカ大学でサッカーをしたいなら、英語を学びながら挑戦できる環境が整っているので、迷わずチャレンジする価値はあると思います。自分が成し遂げたいことに向かって、どんな道が最適かを逆算して考えてみてください。
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